ふくおか市議会だより169号 令和7年(2025年)11月15日 発行/福岡市議会 編集/議会事務局調査法制課 〒810-8620 福岡市中央区天神一丁目8番1号 電話 711-4749 FAX 733-5869 メールアドレス chosa.CCS@city.fukuoka.lg.jp ホームページアドレス https://gikai.city.fukuoka.lg.jp/ 議会中継アドレス https://smart.discussvision.net/smart/tenant/fukuoka/WebView/rd/council_1.html エックス(旧ツイッター)アドレス https://x.com/fukuokashigikai ふくおか市議会だより169号 1面 1面特集 こども議会体験会を開催しました!  議会や議員の仕事について知ってもらうことを目的に、7月30日と8月1日の2日間で計4回開催し、小学4年生から6年生とその保護者など計91組に参加いただきました。 本会議体験のほか、議場見学、市議会の役割やしくみを紹介するDVDの視聴、議長・副議長への質問などを行いました。 本会議体験の様子をご紹介 1 開会  まず、臨時議長による進行のもと、議長の選挙を行います。議長が決まったら、議長が進行を行います。 2 市長が議案の提案理由を説明します。議案は「スマートフォンの小学校への持込みを認めることについて」です。 3 各議員は議案について質問を行い、市長が答弁します。 4 採決  市長の説明や答弁などを踏まえて、多数決で決めます。 最後は議場で記念撮影を行いました。 こどもたちの感想 ● 議会の雰囲気や進め方を知ることができ、議員、議長、市長の議会での仕事が分かった。 ● 議員の仕事をやってみたいと思った。 ● 議会のことを実際の議場で学べて、貴重な体験だった。 こども議会体験会の様子は市議会ホームページにも掲載しています。 定例会のあらまし 令和7年9月定例会  令和7年第4回福岡市議会(9月定例会)では、市長から提出された議案44件を審議しました。うち、令和6年度決算関係議案23件については、定例会中に決算特別委員会を開き、審査しました。 可決した主な議案 ●議案第168号 一般会計補正予算(12億3,585万6千円増額)  志賀島循環線等災害復旧工事や街路・河川整備事業の予算、学校給食の食材費高騰対応及びアレルギー等で給食を食べられない子の保護者への給付の予算などを増額するものです。〈賛成多数〉 ●議案第173号 福岡市営住宅条例の一部改正  配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の一部改正などを踏まえ、市営住宅の入居者資格を拡大するなどの改正を行うものです。〈全員賛成〉 ●議案第179号 福岡市営渡船(志賀から博多間)新船製造請負契約の締結  志賀から博多間で運行する市営渡船の老朽化に伴い、新たに旅客船を製造するものです。〈全員賛成〉 ●議案第180号 東消防署アイランドシティ出張所(仮称)新築工事請負契約の締結  消防体制の充実強化を図るため、東区みなと香椎一丁目に消防署出張所を新築するものです。〈全員賛成〉  上記の議案のうち、議案第168号に対して日本共産党福岡市議団から反対討論が、議案第168号・173号・179号・180号に対して無所属議員1人から賛成討論が行われました。  議案や賛否一覧については、市議会ホームページに掲載しています。 日程と概要 9月3日 本会議  議案(提案理由説明・質疑・常任委員会付託、決算特別委員会設置・付託) 9月4日から8日 本会議  一般質問 9月9日・10日 常任委員会  議案の審査等 9月11日 本会議  議案(常任委員会委員長報告・討論・採決) 9月18日 決算特別委員会総会  決算概要説明  監査委員からの意見聴取 9月19日から24日 決算特別委員会総会  質疑 9月25日から10月1日 決算特別委員会分科会  決算関係議案の審査 10月6日 決算特別委員会総会  質疑 10月7日 決算特別委員会総会  意見開陳・採決 10月8日 本会議  決算関係議案(決算特別委員会委員長報告・討論・採決)  意見書案の採決  なお、土・日・祝日は休会です。 ふくおか市議会だより169号 2面・3面 一般質問  9月4日、5日、8日の3日間にわたって一般質問を行いました。一般質問とは市政全般について市の考えなどを聞くもので、25人の議員が質問を行いました。主な内容は次の通りです。 子ども育成、教育など [教育] メタバースを活用した不登校児童生徒への支援の研究を 新しい風ふくおか 問 全国でも、多種多様な手法で学校を休みがちな児童生徒への支援が図られている。メタバース(英語の「超越(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語で、インターネットを利用した「仮想空間」で交流やサービスを楽しむ場所)を活用した伴走支援について、市は積極的に研究していくべきと考えるが所見を問う。 答 メタバースを活用した不登校児童生徒への伴走支援は、オンライン上での居場所としての機能はあるが、参加状況等が確認できないという安全管理等の課題もある。他都市の動向を踏まえ、メタバース等の新しい仕組みも含め支援の在り方を検討していく。 [教育] 教員の働き方改革は市が責任を持って取り組むべき 自由民主党福岡市議団 問 特別支援教育・多文化教育等の新しい対応や保護者・地域からの多様な期待等により教員の働き方はより厳しくなっている。教員が授業や生徒指導に専念できる環境づくりこそ市の責任ある働き方改革と考えるが所見を。 答 子どもたちの可能性を最大限引き出し、成長を促すには、学校、家庭、地域、行政が連携し、役割と責任を果たす必要がある。今後とも、教育委員会と連携し、教員が生き生きと子どもと向き合える環境づくりを推進していく。 [教育] 障がいのある子どもが十分な教育を受けられる環境整備を 無所属 問 発達に特性がある子どもの生きづらさが拡大しないサポートが重要。障がいのある子どもが十分な教育を受けられる環境整備について、これまでの取り組みの評価と今後の充実を問う。 答 自閉症・情緒障がい特別支援学級の大幅な増設などの整備に取り組むとともに、特別支援学校の新設により職業教育に重点を置いた教育で就労の幅を広げている。今後とも、一人一人の教育的ニーズを踏まえ、多様な学びの場の整備に努めていく。 [教育] 誰一人取り残さない教育を実現するための実態把握調査を 無所属 問 誰一人取り残さない教育を実現するためには、子どもや保護者のニーズをつまびらかにして、必要十分な支援メニューを検討するための大々的な調査が不可欠と考えるが所見を問う。 答 教育における課題やニーズが多様化する中で、教育施策を推進するには、これまで以上に児童生徒や保護者の実態やニーズ等を把握することが重要であり、課題や対象者により適切な方法をとりながら、きめ細かく把握していくことが必要と考えている。 [子ども] 「小一の壁」を社会全体で受け止める取り組みを 公明党福岡市議団 問 小学校進学に伴い、生活スタイルが変わることで仕事と育児の両立が難しくなる「小一の壁」を、家庭だけでなく社会全体で受け止めることで、子育てのしやすさをさらに実感できる市になると期待するが市長の所見を。 答 市では社会全体で子どもと子育て家庭を見守るとともに、仕事と子育ての両立支援など、安心して子育てできる環境づくりを進めており、引き続き、教育委員会と連携し、子どもや子育て家庭に優しいまちづくりに取り組む。 [子ども] 子育て支援体制の強化を 福岡市民クラブ 問 子育てには家族を含め周りの協力が必要である。乳幼児を持つ子育て中の親子が気軽に集い、交流し、子育ての不安や悩みを相談できる場はあるか。また、市役所でもシニア世代の育児参加を促進する孫休暇の導入検討を。 答 子どもプラザを市内14カ所に、公民館などに地域の見守りのもと子育て交流サロンを開設している。また、市職員の勤務条件については、他都市の状況なども踏まえながら、地方公務員法に基づき適切に対処していく。 [子ども] 産後ケア事業のさらなる充実を 新しい風ふくおか 問 核家族化が進む本市において、産後ケア事業(出産後、心身のケアや育児のサポートを行うため、自宅や医療機関などで、助産師などの専門職が育児相談や母親の体調管理などの支援を行うもの)のニーズはとても高く、産後を社会全体で支える仕組みづくりが必要である。今後、産後ケア事業のさらなる充実について、どのように取り組んでいくのか。 答 産後ケア事業については、これまでも受け皿の確保や利用者負担の軽減など事業を充実してきたが、引き続き、質の担保を図りながら、受け皿の確保に加え、ICTの活用など利用しやすい事業となるよう取り組んでいく。 商工業、観光、文化、農林水産業、港の整備など [文化] 吉武高木遺跡(よしたけたかぎいせき)の魅力発信と、価値を未来につなぐ取り組みを 自由民主党福岡市議団 問 吉武高木遺跡は、地域の関心と期待が非常に強く、より多くの人に親しまれる、潜在的な可能性が高い。遺跡の魅力を発信し、その価値を未来につなぐ取り組みを丁寧に進められたい。今後の遺跡の活用について所見を。 答 市民が地域への誇りと愛着を持ち、市内外からの来訪につながるよう、周辺を巡る回遊ルートの情報発信や、史跡について学ぶ場の提供など、吉武高木遺跡の活用についてさらに地域や関係機関から意見を求めていきたい。 [文化] 祭り等の保存・継承の核となる地域コミュニティへの支援を 無所属  問 祭り・行事等の無形民俗文化財を保存・継承していくための課題となる、自治を支える核となる住民への支援について、地域コミュニティ保全の視点での施策が不十分と考えるが所見を。 答 無形民俗文化財の保存・継承を担う地域の活動は重要であり、博多祇園山笠等の地域団体の支援を行っている。この支援を郷土愛の醸成や地域の活力につなげ、歴史・文化資源の魅力を発信できるよう、引き続き、無形民俗文化財の保存・継承に取り組む。 [観光] SNSを活用し、より多様な国々から誘客を 公明党福岡市議団  問 SNSで世界に発信するなど、市独自の食文化や自然を強調した戦略を展開することで、インバウンド観光の新たなモデル構築が期待できる。より多様な国々からの誘客に向けて、どのように観光振興を図っていくのか。 答 観光消費の拡大は重要であり、質の高い観光コンテンツの開発や西のゴールデンルート(欧米豪旅行者や高付加価値旅行者をメインターゲットとして、官民が連携し、西日本・九州エリアへの誘客と広域観光推進に取り組むもの)の取り組みを推進している。SNSを活用して市の魅力を発信し、多様な国や地域の人々が訪れるよう観光・MICE(マイス)の振興に取り組む。 [港湾] 博多港における新たな日韓航路の誘致に取り組むべき 無所属 問 日韓航路は30年以上にわたり、日本と韓国、本市と釜山広域市の人的交流の一翼を担ってきた。クイーンビートルの撤退は非常に残念であり、今後、航路誘致に取り組んでいく必要があると考えるが所見を問う。 答 博多港と釜山港を結ぶ船舶による日韓航路については、30年以上にわたり日韓の人的交流の一翼を担ってきた航路であることを踏まえ、今後、実績のある船会社と協議を行うなど、航路誘致に向けて取り組んでいく。 社会福祉、保健衛生、住宅、建築、都市計画、公園など [まちづくり] 新天町・パルコ周辺街区等のまちづくりへの支援を 自由民主党福岡市議団 問 新天町・パルコ周辺街区等の再開発については、天神の中心部にふさわしいまちづくりを目指し、官民が連携して取り組まれたい。市としても国と補助制度活用の協議を進めるなど、しっかり支援されたいが所見を問う。 答 公共性の高い都市基盤の創出に当たっては、官民連携し進める必要がある。建物の耐震性向上や天神と大名をつなぐ通路機能の継承、新たな地下歩行者ネットワーク形成に向け、事業が円滑に進むよう国と協議していく。 [まちづくり] 九州大学箱崎キャンパス跡地のまちづくりの今後を問う 自民党新福岡  問 九州大学箱崎キャンパス跡地のまちづくりについて、都市基盤整備の今後の予定は。また、まち全体でスマートサービス(さまざまな社会課題の解決、地域や利用者の利便性向上に資する、先端技術や画期的なアイデアを活用したサービスや機能)をどのように実装させていくのか。 答 都市基盤整備については令和7年秋に原田箱崎線(はらだはこざきせん)が供用予定で、今後、貝塚駅へのアクセス道路や駅前広場の整備に着手する。優先交渉権者ではスマートサービスをまち全体で実装することとしており、市も連携して便利で安心して暮らせるサービスが継続的に提供されるよう取り組む。 [まちづくり] 緑を悪(わる)モノにしないよう、緑に対する意識の醸成を 福岡市民クラブ 問 庭木の管理が行き届いていない住居について、近隣住民からお困りの声が増えた。緑を増やすことは大切だが、迷惑を被(こうむ)っているケースもある。まず市民の緑に対する意識の醸成が必要だが、今後の取り組みに向け所見を。 答 行政、市民、企業等すべての主体で緑を守り、次世代へつなぐことが大事で、市民の意識の醸成は大切である。今後とも、みどりの基本計画に基づき、市民や企業等との共働により、みどりのまちづくりを一層推進していく。 [交通] 西鉄バス大幅減便への対策を 日本維新の会福岡市議団 問 路線バスの大幅減便対策について、オンデマンドバス等の生活交通支援は補助的・補完的であり、既存のバス路線の維持が重要である。大幅な減便に、今後、市はどう向き合っていくのか。 答 今後とも地域の実情を踏まえ、交通事業者と連携し、バス路線維持に取り組むとともに、条例に基づく休廃止対策やオンデマンド交通の支援拡充、自動運転等の先端技術の活用も含め、多様な交通手段を連携させ、持続可能な生活交通の確保に取り組む。 [福祉] 国、県の動向を見据え、手話言語条例の制定を 福岡市民クラブ 問 手話言語条例に関しては、当事者団体からの請願を始め、条例制定を求める質問も行ってきた。国は手話施策推進法を、県は条例を制定した。国、県の動向を見据え、市も条例を制定する時期に来ていると考えるが所見を。 答 市障がい者差別解消条例において基本理念を定め、区役所への聴覚障がい者支援員配置や手話通訳者派遣などの手話施策を推進している。本条例は手話を言語に含むとしており、引き続き、手話施策の推進に取り組む。 [福祉] 生活保護制度の充実と実施体制の強化を 日本共産党福岡市議団  問 6月、最高裁は生活保護費減額処分の取り消しを命じる判決を下した。国に差額の遡及(そきゅう)支給と保護費増額を求めるとともに、市独自の上乗せや制度運用の充実を図り、保護課の体制を抜本的に強化すべきだが答弁を求める。 答 生活保護制度の保護基準や最高裁判決は、国において適切に対応されるものと考えている。制度実施に当たっては、専門知識を有する人材の配置などを講じており、今後とも、状況に応じたきめ細かな支援を行っていく。 [福祉] 聴覚障がい者の情報アクセシビリティ拡充を 公明党福岡市議団 問 令和7年6月に施行された手話に関する施策の推進に関する法律を踏まえ、市における障がい者の情報アクセシビリティ(年齢や障がいの有無にかかわらず、誰でも必要な情報に簡単にたどり着け、利用できること)の拡充について市長の決意を問う。 答 聴覚障がい者の支援については、手話通訳者の派遣や支援員の配置、避難情報配信システムによる情報発信などを行っているが、本法律を踏まえ、さらに施策を推進していく。今後とも、ユニバーサル都市・福岡の実現に向け、しっかりと情報アクセシビリティの推進に取り組んでいく。 [福祉] 成年後見制度の広報や支援について一層の取り組みを 福岡市民クラブ 問 高齢化が進む中、日常の手続きに不安を抱える人が増えており、成年後見制度は、安心して暮らし続けるための心強い仕組みである。市として制度を広め、利用を支えるための拠点を設けているのか。また、制度にどう取り組んでいるのか。 答 令和3年に市成年後見推進センターを開設し、成年後見制度に関する相談や広報・啓発、成年後見人の支援等に取り組むとともに、後見人等の報酬助成や市民後見人の育成を行っている。 [福祉] アジアのリーダー都市としてユマニチュードの普及促進を 自由民主党福岡市議団 問 市は平成30年度に世界の自治体で初めて、認知症コミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」を本格導入し、国内外から注目を集めている。今後、福祉分野を含め、アジアのリーダー都市としてどう取り組むのか。 答 平成30年に認知症フレンドリーシティ・プロジェクトを開始し、ユマニチュードの普及促進などの取り組みを進めている。今後とも、人生100年時代のまちづくりに取り組み、アジアのリーダー都市の実現を目指していく。 環境、道路、下水道、河川、消防、水道、地下鉄など [環境] リチウムイオン電池の回収体制の強化と周知啓発を 日本維新の会福岡市議団 問 市の清掃工場などにおいて、リチウムイオン電池の不適切な廃棄による発火や火災の危険性が高まっており、火災件数は近年増加傾向にある。市は国の方針や他都市の先進事例をどう分析し、施策に反映させていくのか。 答 国の通知や他都市の先進事例を踏まえ、回収体制の強化や普及啓発を兼ねた回収機会の増加が重要と考えている。引き続き、より利便性が高い場所での回収拠点の増設や、適正排出の周知・広報にしっかり取り組んでいく。 [環境] リサイクル意識を高め、さらなるごみ減量と資源循環を 自民党新福岡 問 資源物をしっかりと分けて地域集団回収や回収ボックスに出すことがリサイクルにつながることを、もっと積極的に周知すべきである。市民のリサイクルへの意識をより一層高めることで、さらなるごみの減量と資源循環に取り組むべきだが所見を問う。 答 今後とも、市民に分かりやすいリサイクルに取り組みながら、その意義や資源物の出し方などについての広報啓発にしっかりと取り組み、さらなるごみの減量と資源循環を推進していく。 総合計画、国際交流、財政、地域コミュニティ、防災など [共生] 外国人に対するデマや差別のない多文化共生社会の構築を 日本共産党福岡市議団 問 市は総合計画で多文化共生社会をうたっている。外国人は日本人と同じ生活者であり、外国人に対するデマや差別は許さないことを明言するとともに、デマや差別発言を認識した際は、迅速に対応すべきと考えるが所見を。 答 全ての人の人権が尊重されることが重要で、差別は決して許されない。外国人に生活のルールやマナーを理解してもらうとともに、地域における交流により相互理解を促進するなど、多文化共生のまちづくりの実現に取り組む。 [共生] 多文化共生の見える化など地域に根差した取り組み強化を 無所属 問 外国人人口の割合が市内全体的に増えることを前提として、多文化共生の見える化や交流・理解促進など、地域に根差した取り組みを強化する段階にきている。市の多文化共生社会を形成する基本的な考え方を尋ねる。 答 日本人と外国人が互いに理解し、認め合う多文化共生の取り組みが必要である。まずは在住外国人が日本の風土・文化や、生活のルール・マナーを理解する必要があり、地域住民も外国人を知り、理解することが重要である。 [財政] 施策や魅力に共感し、寄附してもらえるふるさと納税制度を 自由民主党福岡市議団 問 ふるさと納税は、大都市から見ると財政上の課題も大きいが、返礼品競争には参加せず、市の施策や魅力に共感して寄附してもらえる、高次元のふるさと納税制度を発信するような取り組みをされたいが所見を問う。 答 全国から寄せられるふるさと納税による寄附金は、さまざまな事業の貴重な財源として大切に使っている。今後とも、より多くの人から市の施策や事業に共感を得られ、地域の魅力に触れて、応援してもらえるよう取り組む。 このほかの主な質問   ●公民館を活用した地域コミュニティ型の不登校サポートスペースについて ●保育園・幼稚園から小学校への架け橋期における教育の充実に向けて ●福岡市漁港での無許可貸しを本市が黙認していた問題について ●障がいのある人と企業の就労アセスメント支援について ●コンビニやスーパーのないエリアの買い物支援について ●フロン類の排出削減と自然冷媒の導入について ふくおか市議会だより169号 4面 決算特別委員会  決算特別委員会は、前年度の決算に関する議案を審査するための特別委員会です。市長から提出された決算関係議案について、総会と分科会(常任委員会と同じ構成)で、予算が適切に使われたか、事業の成果はどうかなどについて、詳しく審査しています。 決算特別委員会の設置  令和6年度の決算関係議案を審査するため、決算特別委員会を9月3日に設置し(監査委員を除く全議員で構成)、9月18日から10月7日まで審査しました。 委員長  篠原 達也(しのはら たつや)  副委員長  堀内 徹夫(ほりうち てつお)  とみなが ひろゆき  落石 俊則(おちいし としのり)  勝山 信吾(かつやま しんご)  今林 ひであき(いまはやし ひであき) 決算特別委員会の審査結果  市長から提出された決算関係議案は決算議案20件、関連議案3件の計23件(一般会計1件、特別会計13件、公営企業会計9件)です。総会や分科会で審査した結果、全ての決算関係議案を全員賛成または賛成多数で認定・可決すべきものと決定しました。 各会派の賛否 ■自由民主党福岡市議団  決算関係議案23件全てに賛成 ■公明党福岡市議団  決算関係議案23件全てに賛成 ■福岡市民クラブ  一般会計、特別会計1件、公営企業会計2件の議案に反対 ■日本維新の会福岡市議団  決算関係議案23件全てに賛成 ■日本共産党福岡市議団  一般会計、特別会計9件、公営企業会計6件の議案に反対 ■自民党新福岡  決算関係議案23件全てに賛成 ■新しい風ふくおか  決算関係議案23件全てに賛成 本会議での決算関係議案の賛否については、市議会ホームページに掲載しています。 意見書  市議会は、国会や関係省庁などへ市民生活に関係のある問題について意見や要望を伝えるため、意見書を提出することができます。本定例会では3件の意見書案を可決しました。要旨は次の通りです。全文は市議会ホームページの「議案・会議結果」からご覧いただけます。 ●教育予算の拡充を〈全員賛成〉  子どもたちの教育水準を向上させ、豊かな学びを保障するため、十分な教育予算を確保することが重要です。子どもたちの教育環境を更に改善していくため、地方自治体の教育予算の拡充を図るよう要請するものです。 ●地方財政の充実・強化を〈全員賛成〉  増大する地方自治体の財政需要に見合う地方一般財源総額の確保や、地方交付税の法定率の引上げ、地方創生推進費の現行水準の確保及び恒久的財源への位置付けなどを行うよう要請するものです。 ●OTC(オーティーシー)類似薬の保険適用除外について慎重な検討を 〈賛成多数〉  OTC類似薬(処方薬のうち一般用医薬品と成分や効能が同じ薬剤)の保険給付の在り方の見直しに際し、保険適用除外をしないことを含めて慎重な検討を行うよう要請するものです。 常任委員会の動き (6月19日から10月8日) 総務財政委員会 「令和7年度福岡市一般会計補正予算案(第2号)」など5件の議案審査など 教育こども委員会 「令和7年度福岡市一般会計補正予算案(第2号)」など5件の議案審査、「旧柏原(きゅうかしはら)公民館への児童館の設置について」など3件の請願審査など 経済振興委員会 「福岡市営渡船(志賀・博多間)新船製造請負契約の締結について」など2件の議案審査など 福祉都市委員会 「令和7年度福岡市一般会計補正予算案(第2号)」など7件の議案審査、「巨大倉庫から周辺環境に調和した建物への計画変更指導について(箱崎四丁目地区)」の請願審査など 生活環境委員会 「令和7年度福岡市一般会計補正予算案(第2号)」など5件の議案審査など ※常任委員会での審査・調査の詳細については、毎月発行の議会月報に掲載しています。議会月報は総合図書館、各区の図書館、情報プラザ(市役所1階)などで閲覧できます。また、市議会ホームページの「会議録」にも掲載しています。(議会月報やホームページへの掲載には、3カ月程度を要します。) ※常任委員会は傍聴することができます。(人数には限りがあります。) 問い合わせ先 議会事務局議事課(市役所議会棟8階) 電話 711‒4746  FAX 733‒5869 9月定例会で結論が出た請願 不採択 ・旧柏原(きゅうかしはら)公民館への児童館の設置について 議員の資産等報告書等の審査結果  議員の資産等報告書等を審査する福岡市政治倫理審査会が7月18日に開催されました。  議員から提出された次の各報告書について、記載事項に疑義がないかなどが審査された結果、「特に指摘すべき事項はない」との審査報告がなされました。 ・資産等報告書(令和6年12月31日現在所有する資産等) ・所得等報告書(令和6年分の所得等) ・関連会社等報告書(令和7年4月1日現在役員等に就いている会社の名称等) ※審査報告書および上記の各報告書は閲覧できます。閲覧時間は午前8時45分から午後5時30分です。(土・日・祝日・年末年始を除く) 閲覧場所および問い合わせ先 議会事務局調査法制課(市役所議会棟8階) 電話 711‒4749  FAX 733‒5869 姉妹都市との交流 福岡市議会アトランタ市友好訪問団の派遣  姉妹都市締結20周年を迎えたアメリカ・アトランタ市に、8月19日から24日までの間、福岡市議会として友好訪問団(団長 平畑雅博(ひらはた まさひろ)議長)を派遣しました。期間中、アトランタ市議会への表敬訪問のほか、ジョージア日米協会との交流や記念行事への参加などを行いました。 議会要覧を販売しています  議会および市政全般の基本事項について分かりやすく掲載したハンドブック「議会要覧 令和7年版」を市役所1階の情報プラザで販売しています。(1冊1,080円)  なお、本書の内容は、市議会ホームページの「議会中継/発行物等」に掲載しています。 応援しよう!アビスパ福岡 ベスト電器スタジアム(博多区東平尾公園)での試合予定 (2月14日まで) 以下は試合日、開始時間、対戦相手の順です。 11月30日(日曜日) 午後2時 ガンバ大阪 ※日程は変更となる場合があります。事前にアビスパ福岡ホームページでご確認ください。 ふくおか市議会だより次号は、2月15日発行予定です。 市議会ホームページに議会日程や議案、会議結果、議会中継(ライブ・録画)などを掲載しています。 次の議会は12月11日開会予定です。詳しい日程は、市議会ホームページやエックス(旧ツイッター)、市役所・区役所・出張所・地下鉄駅構内などのポスターでお知らせします。