ふくおか市議会だより164号 令和6年(2024年)11月15日 発行/福岡市議会 編集/議会事務局調査法制課 〒810-8620 福岡市中央区天神一丁目8番1号 電話 711-4749 FAX 733-5869 メールアドレス chosa.CCS@city.fukuoka.lg.jp ホームページアドレス https://gikai.city.fukuoka.lg.jp/ 議会中継アドレス https://smart.discussvision.net/smart/tenant/fukuoka/WebView/rd/council_1.html エックス(旧ツイッター)アドレス https://x.com/fukuokashigikai ふくおか市議会だより164号 1面 1面特集 市議会議員を体験!こども議会体験会を開催しました  議会や議員の仕事について知ってもらうことを目的に、7月24日と26日の2日間で計4回開催し、小学4~6年生とその保護者など計86組に参加いただきました。 〈本会議体験の様子をご紹介〉 1 まずは臨時議長による進行のもと、議長の選挙を行います。議長が決まったら、議長が進行を行います。 2 市長から議案の提案理由説明があり、各議員は提出された議案について質問を行います。 3 市長の提案理由説明や質問への回答などを踏まえて、採決します。 ご参加ありがとうございました。 定例会のあらまし 令和6年9月定例会  令和6年第4回福岡市議会(9月定例会)では、市長から提出された議案52件、諮問1件を審議しました。うち、令和5年度決算関係議案22件については、定例会中に決算特別委員会を開き、審査しました。 可決した主な議案 ●一般会計補正予算(27億6,999万9千円増額)(議案第155号)  主な内容は、木造戸建住宅の耐震改修工事や共同住宅の耐震診断への助成金の増額や、スポーツ振興基金を設置し世界水泳の残余財産贈与金を積み立てるものです。〈賛成多数〉 ●福岡市国民健康保険条例の一部改正(議案第160号)  急患などで保険医療機関などを受診した被保険者の保険料について、最長1年徴収を猶予する特例を定めるものです。(令和6年12月2日施行)〈賛成多数〉 ●福岡市高速鉄道乗車料金等条例の一部改正(議案第161号)  地下鉄の乗客の利便性向上のため、クレジットカードなどのタッチ決済で乗車する場合の1カ月当たりの最大料金を定めるものです。(令和6年10月1日施行)〈全員賛成〉 ●百道松原中学校の新設(議案第162号)  不登校生徒などに配慮した特別の教育課程を編成して教育を実施する中学校を早良区百道三丁目に新設するものです。(令和7年4月1日施行)〈全員賛成〉  上記の議案のうち、議案第160号に対して福岡市民クラブから、議案第155号・160号に対して日本共産党福岡市議団および無所属議員1人からそれぞれ反対討論が行われました。 議案や賛否一覧については、市議会ホームページに掲載しています。 日程と概要 9月4日 本会議  議案(提案理由説明・質疑・常任委員会付託・決算特別委員会設置・付託) 9月5日・6日・9日 本会議  一般質問 9月10日・11日 常任委員会  議案の審査等 9月12日 本会議  議案(常任委員会委員長報告・討論・採決) 9月19日 決算特別委員会総会  決算概要説明  監査委員からの意見聴取 9月20日・24日・25日 決算特別委員会総会  質疑 9月26日・27日・30日・10月1日・2日 決算特別委員会分科会  決算関係議案の審査 10月7日 決算特別委員会総会  質疑 10月8日 決算特別委員会総会  意見開陳・採決 10月9日 本会議  決算関係議案(決算特別委員会委員長報告・討論・採決)  意見書案の採決 ふくおか市議会だより164号 2面・3面 一般質問  9月5日、6日、9日の3日間にわたって一般質問を行いました。一般質問とは市政全般について市の考えなどを聞くもので、25人の議員が質問を行いました。主な内容は次の通りです。 社会福祉、保健衛生、住宅、建築、都市計画、公園など [福祉] 要介護認定申請や介護全般に関する相談体制の構築を 新しい風ふくおか  問 介護を必要とする高齢者やその家族が一段と増えていく。介護情報を分かりやすく取得できるプラットフォームのウェブ上への開設や、オンライン相談窓口の設置など「介護の入口」に着目し、あらゆる施策を展開していく姿勢が求められるが所見を問う。 答 高齢者支援については、重層的な見守り体制を構築するとともに、必要な方に必要なサービスが提供されるよう取り組んでおり、今後も新技術の活用なども含めしっかりと取り組んでいく。 [福祉] 介護保険料や利用料の引き下げおよび介護事業の処遇改善を 日本共産党福岡市議団 問 あらゆる手段を講じて、介護保険料、利用料を引き下げ、訪問介護事業所支援と訪問介護員の人材確保とともに、全ての介護事業のための処遇改善を行うべきと考えるが所見を問う。 答 介護保険制度は介護を要する高齢者やその家族を支える重要なものである。介護保険料については、国が定める制度の中で、可能な限りの負担軽減を図りつつ、適切に設定するとともに、処遇改善に向けた介護事業所への支援や介護人材の確保を進めている。 [福祉] 区役所窓口などへ軟骨伝導イヤホンの導入を 公明党福岡市議団 問 加齢に伴い、耳の虚弱や難聴の方も増加している。区役所、本庁、図書館などの公共施設への軟骨伝導イヤホンの本格的な導入に向け、検討を進めてほしいが所見を問う。 答 軟骨伝導イヤホンは窓口で市民にイヤホンを装着してもらうため、その対応には配慮が必要である。窓口での円滑なコミュニケーションは大切であり、軟骨伝導イヤホンも含め、新しい技術の活用も検討するなど、市民サービスの向上に取り組んでいく。 [まちづくり] 九大跡地はグランドデザインに沿ったまちづくりを 自民党新福岡 問 九州大学箱崎キャンパス跡地グランドデザインには地域住民をはじめ多くの方の思いが詰まっており、実現に向けしっかりと進めてほしいが、今後のまちづくりに向けて決意を問う。 答 地域と共に創り上げたグランドデザインに基づき、都市基盤の整備を着実に進めるとともに、「Fukuoka Smart East(さまざまな社会課題を解決しながら、持続的に発展していくため、先進技術の導入などによる快適で質の高いライフスタイルと都市空間を創出し、未来に誇れるモデル都市を創造していくもの)」の実現に向けて取り組んでいる。引き続き大学や地域などの関係者と連携し、未来に誇れるまちづくりに取り組んでいく。 [住宅] 市や住宅供給公社による共益費の徴収管理を 公明党福岡市議団 問 市営住宅の共益費については、入居者の高齢化に伴い、市や住宅供給公社による徴収管理を希望する管理組合の増加が予想される。市や住宅供給公社による共益費の徴収管理について、検討状況を尋ねる。 答 市や住宅供給公社による共益費の徴収管理については、管理組合の意向や規模などから、東区の原田四丁目住宅および下原住宅の2カ所の市営住宅を対象に、本年10月からモデル事業として実施することとしている。 [保健医療] 市民病院の建て替えは病床数の増床と開かれた検討を 無所属 問 市民病院の建て替えにおいては、行政が担うべき感染症医療などのため400床近くまで増やすよう目指してほしい。移転先も含め検討の過程を示しながら決めてほしいが、市としてどのような病院にしていきたいのか。 答 市民病院については、新興感染症や激甚災害への対応のほか、医療ニーズの変化に柔軟に対応できる病院整備が必要である。市病院事業運営審議会での検討内容や答申を踏まえ、その在り方について方針を決定していく。 環境、道路、下水道、河川、消防、水道、地下鉄など [河川] 豪雨対策として市の流域治水の取り組みを問う 自由民主党福岡市議団 問 国は、近年の激甚化する水災害から命を守り、浸水被害を防止・軽減するため、河川改修等の治水対策に加え、流域関係者が協働して治水を行う流域治水を推進している。豪雨対策として市の流域治水の取り組みを問う。 答 市では、河川改修や治水池の整備、農業用ため池の水位調整、利水ダムの事前放流や水害リスク情報の充実等を、流域治水プロジェクトに位置付けている。今後ともハード・ソフト両面での対策にしっかりと取り組んでいく。 [環境] コミュニティガーデンは各局が連携して推進すべき 新しい風ふくおか 問 地域コミュニティや街の活性化、農業を知る機会の創出など、さまざまな効果が期待されるコミュニティガーデンについては、各局が連携して推進すべきと考えるが所見を問う。 答 コミュニティガーデンは、環境負荷を軽減し、都市の発展を持続させる福岡式循環型社会システムの構築に資するだけでなく、地域コミュニティ活性化などの効果が期待される。関係局が連携し、人と環境に優しい持続可能な都市づくりに取り組んでいく。 総合計画、国際交流、財政、地域コミュニティ、防災など [相続登記] 所有者不明土地などの解消に向け相続登記義務化の周知を 公明党福岡市議団 問 今年4月から相続登記が義務化され、法改正前に相続した不動産も令和9年3月末までに登記が必要であり、所有者不明土地などの解消に向け、その周知が重要であるが所見を問う。 答 所有者不明土地などは、市民生活に影響を及ぼすとともに、適正課税の観点からも、その解消は大変重要な課題である。固定資産税課税業務などにおける周知や、用地買収や空家の管理指導を通じた解消に努めており、今後さらなる周知に取り組んでいく。 [労務] 会計年度任用職員の雇用や処遇の改善を 日本共産党福岡市議団 問 市役所職員の約3割に当たる非正規の会計年度任用職員は、専門知識を持ち、住民から信頼されていても、低賃金と不安定雇用を余儀なくされている。会計年度任用職員の5年での雇用打ち切りをやめ、抜本的に賃上げを行い、正規職員と同じ待遇にすべきだが所見を問う。 答 会計年度任用職員の勤務条件については、地方公務員法に基づき、国が示した運用の考え方や他都市の状況なども考慮し、引き続き適切に対処していく。 [情報管理] 重要インフラの情報セキュリティ対策の推進を 福岡市民クラブ 問 重要インフラである水道、地下鉄、港湾、病院におけるシステムが安全なものかペネトレーションテスト(通信ネットワークで外部と接続されたコンピュータシステムの安全性を調査するテスト手法の一つで、既に知られている手法を用いて実際に侵入や攻撃を試みる方式)で確認する必要があると考える。市のサイバーセキュリティをどのように考え、方針づけていくのか所見を問う。 答 ICTを活用した市民の利便性向上や業務の効率化と、情報セキュリティ対策はDX((デジタルトランスフォーメーション)データやデジタル技術を活用したビジネスモデルなどの変革)推進の両輪である。重要インフラを安全かつ持続的に提供するため、関係機関とも連携し情報セキュリティ対策に適切に取り組む。 [交通安全] 電動キックボードを安全に利用するための取り組みを 福岡市民クラブ 問 電動キックボードの貸出業者や利用者に対して、利用者自身の安全を守るためのマナーやルールの徹底、事故を減らすための注意喚起が求められる。電動キックボードの安全利用に関し、市の取り組みを問う。 答 警察の取り締まりと併せた街頭キャンペーンの実施やナンバープレート交付時におけるチラシの配布など、安全利用の周知啓発を図るとともに、警察や関係団体とも連携し、事業者に対し安全利用の促進を働きかけていく。 [マナー] 警固公園などにおける受動喫煙対策の徹底を 公明党福岡市議団 問 警固公園はたばこのポイ捨てが多い、たばこ臭いなどの多くの否定的な意見が寄せられている。現状のたばこ対策では駄目である。より積極的に厳しく受動喫煙対策を徹底し、市民が誇れる街になってほしいが決意を問う。 答 市がさらに魅力を高めるには、安全・安心で、快適に過ごせるまちづくりが重要。たばこを吸う人も吸わない人も全ての市民が誇れる街となるよう、モラル・マナー向上や受動喫煙防止対策にしっかりと取り組んでいく。 [市民] 南区の地域交流センターの早期事業化に向けた取り組みを 自由民主党福岡市議団 問 南区の地域交流センターに導入する機能は、地域の声を聞きながら検討を進めるよう要望する。また、早期事業化できるよう整備場所の選定はスピード感をもって取り組むよう要望するが、市長の意気込みを問う。 答 地域の期待は非常に大きいと認識している。本年7月には地域との意見交換も開始するなど基本構想の策定に向けた検討を着実に進めている。引き続き地域の意見を伺いながら、整備に向けた検討をしっかりと進めていく。 子ども育成、教育など [子ども] ステップファミリーについて実態調査を 福岡市民クラブ 問 さまざまな子育てや家族の問題とステップファミリー(男女のどちらかあるいは両方に子どもがいる状態で、男女が、事実婚を含め、結婚をしてできた家族)との関係性を把握する必要がある。再婚件数の3割を占めるステップファミリーについてまずは実態調査すべきと考えるが所見を。 答 子育て家庭の支援として、相談者の話を丁寧に傾聴し、問題の背景や要因などを適切に把握、理解した上で助言を行うとともに、必要に応じ関係機関につなぐなどの対応を行っている。引き続き、各家庭の状況に応じたきめ細かな支援に取り組んでいく。 [子ども] 子ども一時預かりサービスの分かりやすい情報提供を 日本維新の会福岡市議団 問 市の一時的な子どもの預かりサービスについては、LINEでチャットボットによる案内を行っているが、用途や年齢等に応じて最適な事業を案内できるよう改良が必要である。分かりやすい情報提供が必要だが所見を。 答 チャットボットでは内容を簡潔に表示し、詳細が必要な方のためにホームページのリンクを載せている。またプッシュ型で情報提供するため、子育て支援サービスの紹介動画をSNS等で配信できるよう準備を進めている。 [子ども] こども基本法の理念浸透のため子どもの権利条例が必要 無所属 問 子どもの権利を守ることを目的としたこども基本法が令和5年4月に施行され、国や自治体には成すべき重要な役割がある。社会全体への理念の浸透のためには、子どもの権利条例が必要と考えるが所見を問う。 答 市子ども総合計画では一貫して「子どもの権利の尊重」を掲げ、施策を推進してきた。今後とも、法や計画に基づき施策を推進するとともに、さまざまな機会を捉え、子どもの権利の普及啓発などに取り組んでいく。 [教育] 福岡女子高校、博多工業高校の今後の方向性について問う 日本維新の会福岡市議団 問 専門学科を有する福岡女子高校、博多工業高校の課題や在り方の検討状況、今後の方向性について問う。 答 社会経済情勢の変化に伴い求められる人材像も変化しており、有識者会議を設置し今後の在り方を検討している。福岡女子高校は令和9年度をめどに学科を改編し、併せて共学化する予定。博多工業高校は同年度をめどに学科を改編するとともに、高度なデジタル人材育成のため3年間に限らない学びの検討を進めていく。 [教育] シンプルかつ分かりやすい教育振興基本計画の策定を 無所属 問 第3次福岡市教育振興基本計画については、力強い教育改革のメッセージが伝わるようになるべくシンプルに、そして全ての関係者にとって分かりやすい内容やデザインにすべきと考えるが所見を問う。 答 次期教育振興基本計画については、計画の趣旨が明確に伝わるよう構成を体系的に整理するとともに、文章や体裁をより分かりやすくし、策定後は概要版を作成するなど、多くの関係者に理解いただけるよう工夫していく。 商工業、観光、文化、農林水産業、港の整備など [文化] 貴重な史跡で観光名所である福岡城天守台の発掘調査を 自由民主党福岡市議団 問 福岡城は歴史的建造物が多数存在する貴重な史跡であり観光名所である。ライトアップ事業で市民の関心が高まっている今、天守閣の存否の論争にピリオドを打つためにも、天守台の発掘調査を実施されたいが所見を問う。 答 福岡城は貴重な歴史資源で、市民の憩いの場、重要な観光資源である。天守閣の存否の議論を前に進め、市民がより地域への愛着と誇りを持つ一助となるべく、天守台と周辺の発掘調査に向けて文化庁と協議していく。 [港湾] 博多港ひいては市の将来を見据え、次の手を打つべき 自由民主党福岡市議団 問 カーボンニュートラル(人の活動に伴って発生する温室効果ガスの排出量と森林保全などにより吸収される量との間の均衡が保たれた状態)を実装した都市の実現のためにも、荒津地区をモデル地区として磨き上げることがさらなる博多港発展の起爆剤となる。アイランドシティ整備事業もめどが立つ中、博多港ひいては市の将来を見据え、次の手を打つべきだが所見を問う。 答 脱炭素社会への対応など、博多港に求められる役割が多様化している。今後とも港湾機能の充実・強化にしっかり取り組み、「活力と存在感に満ちた日本の対アジア拠点港」を目指していく。 [港湾] 港湾労働者不足への対策を 福岡市民クラブ 問 近年、船舶へのコンテナの積み替えや荷さばき業務などを行う港湾荷役の担い手不足が急速に顕在化していると聞く。博多港が職場として選ばれる港になるよう、労働環境の改善を含め、取り組みを進めるべきだが所見を。 答 少子高齢化が進展する中、全国的に人手不足が生じており、博多港の労働者不足についても同様と考える。港の仕事の認知度やイメージ向上に取り組むなど、多様な人材が活躍できる環境づくりに今後も協力していく。 [経済] 特定創業支援等事業の相談窓口の改善を 日本維新の会福岡市議団 問 特定創業支援等事業において、創業に必要な経営・財務・販路拡大・人材育成の知識を学べないケースがあると聞いたが、どのように認識しているか。また、現状の課題について所見を。 答 特定創業支援等事業の経営相談窓口については、幅広い経営課題に対応しているものの、相談を受ける診断士ごとに専門分野があることは認識している。引き続き、相談内容に適した専門家を選択できるよう周知に努めていく。 [経済] 優位性のある分野に特化したスタートアップ支援を 自由民主党福岡市議団 問 九州大学の研究シーズやスタートアップの現状、関連企業の集積状況などを分析し、将来的に市のリーディング産業になるような視野を持って、優位性のある分野に特化したスタートアップ支援をすべきだが所見を問う。 答 世界の潮流や質の高い支援策の実施という観点から、スタートアップや大学の研究シーズなどの現状を踏まえ、産業化も視野に入れながら、市に優位性がある分野に取り組むスタートアップへの支援の重点化を検討していく。 [経済] 金融・資産運用特区指定に伴う市民の金融リテラシー向上を 無所属 問 企業のオーナーが外国人投資家へ変わっていけば、グローバルという名の下で、福岡、博多の文化も街並みも次世代に残さねばならないという価値観そのものが失われていくのではないか。市民の金融リテラシーの向上が急がれると考えるが見解を問う。 答 金融経済教育については、金融経済教育推進機構による金融リテラシーの向上に向けた取り組みが、本年8月から本格的に始められたところであり、その取り組みを注視していく。 このほかの主な質問 ●要介護認定申請から認定までに要する手続きと日数について ●九大箱崎キャンパス跡地について ●長期療養中である病児のご家族支援について ●帯状疱疹予防ワクチンの定期接種化に向けての取り組みについて ●キャリア教育のための体験型学習施設の整備 ●博多湾の環境改善について ふくおか市議会だより164号 4面 決算特別委員会  決算特別委員会は、前年度の決算に関する議案を審査するための特別委員会です。市長から提出された決算関係議案について、総会と分科会(常任委員会と同じ構成)で、予算が適切に使われたか、事業の成果はどうかなどについて、詳しく審査しています。 決算特別委員会の設置  令和5年度の決算関係議案を審査するため、決算特別委員会を9月4日に設置し(監査委員を除く全議員で構成)、9月19日から10月8日まで審査しました。 委員長 川上 陽平(かわかみ ようへい) 副委員長 天野 こう(あまの こう) 田原 香代子(たばる かよこ) 淀川 幸二郎(よどがわ こうじろう) 近藤 里美(こんどう さとみ) 大原 弥寿男(おおはら やすお) 決算特別委員会の審査結果  市長から提出された決算関係議案は決算議案19件、関連議案3件の計22件(一般会計1件、特別会計13件、公営企業会計8件)です。総会や分科会で審査した結果、全ての決算関係議案を全員賛成または賛成多数で認定・可決すべきものと決定しました。 各会派の賛否 ■自由民主党福岡市議団  決算関係議案22件全てに賛成 ■公明党福岡市議団  決算関係議案22件全てに賛成 ■福岡市民クラブ  一般会計議案に反対 ■日本維新の会福岡市議団  決算関係議案22件全てに賛成 ■日本共産党福岡市議団  一般会計、特別会計8件、公営企業会計7件の議案に反対 ■自民党新福岡  決算関係議案22件全てに賛成 ■新しい風ふくおか  決算関係議案22件全てに賛成 賛否一覧については、市議会ホームページに掲載しています。 意見書  市議会は、国会や関係省庁などへ市民生活に関係のある問題について意見や要望を伝えるため、意見書を提出することができます。本定例会では3件の意見書案を可決しました。要旨は次の通りです。全文は市議会ホームページの「会議結果」に掲載しています。 ●地方財政の充実・強化を〈全員賛成〉  社会保障、災害対策、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方の一般財源総額の確保を図ることなどを要請するものです。 ●建設アスベスト被害者の救済とアスベスト対策の拡充を〈全員賛成〉  建設アスベスト給付金法附則第2条に基づいて、アスベスト建材製造企業による補償を措置し、被害者の救済を図ることなどを要請するものです。 ●災害発生時における信頼性の高い情報連携体制の構築を 〈賛成多数〉  情報の信頼性を担保し、正確な情報を収集し活用することができる環境を整備することなどを要請するものです。 常任委員会の動き (6月22日から10月9日) 総務財政委員会 「令和6年度福岡市一般会計補正予算案(第2号)」など3件の議案審査、「退職手当支給制限処分に関する審査請求について」の諮問審査など 教育こども委員会 「福岡市立中学校設置条例の一部を改正する条例案」など4件の議案審査、「第6次福岡市子ども総合計画の検討状況について」の所管事務調査など 経済振興委員会 「福岡市博物館収蔵庫棟増築工事請負契約の締結について」など5件の議案審査など 福祉都市委員会 「福岡市国民健康保険条例の一部を改正する条例案」など5件の議案審査、「市民会館跡地の公園整備について」など3件の請願審査など 生活環境委員会 「福岡市高速鉄道乗車料金等条例の一部を改正する条例案」など5件の議案審査など ※常任委員会での審査・調査の詳細については、毎月発行の議会月報に掲載しています。議会月報は総合図書館、各区の図書館、情報プラザ(市役所1階)などで閲覧できます。また、市議会ホームページの「会議録」にも掲載しています。(議会月報やホームページへの掲載には、3カ月程度を要します。) ※常任委員会は傍聴することができます。(人数には限りがあります。) 問い合わせ先 議会事務局議事課(市役所議会棟8階) 電話 711‒4746 FAX 733‒5869 請願 9月定例会で結論が出た請願 不採択 ・市民会館跡地の公園整備について 議員の資産等報告書等の審査結果  議員の資産等報告書等を審査する福岡市政治倫理審査会が7月31日に開催されました。  議員から提出された次の各報告書について、記載事項に疑義がないかなどが審査された結果、「特に指摘すべき事項はない」との審査報告がなされました。 ・資産等報告書(令和5年12月31日現在所有する資産等) ・所得等報告書(令和5年分の所得等) ・関連会社等報告書(令和6年4月1日現在役員等に就任している会社の名称等) ※審査報告書および上記の各報告書は公開しています。閲覧時間は午前8時45分から午後5時30分です。(土・日・祝日・年末年始を除く) 問い合わせ先 議会事務局調査法制課(市役所議会棟8階) 電話 711‒4749 FAX 733‒5869 議会要覧を販売しています  議会および市政全般の基本事項について分かりやすく掲載したハンドブック「議会要覧 令和6年版」を市役所1階の情報プラザで販売しています。(1冊980円)  なお、本書の内容は、市議会ホームページ内の「議会中継/発行物等」に掲載しています。 こども議会体験会  7月24日と26日の2日間、「こども議会体験会」を開催し、1面で紹介した本会議体験のほか、市議会の役割やしくみを紹介するDVDの視聴、傍聴席からの議場見学、議長への質問などを行いました。  参加した児童からは「普段は入れない議場で、実際の議席に座り質問するなど、市議会議員の体験ができてよかった」「傍聴席で本当の議会の様子を見てみたいと思った」といった感想がありました。 応援しよう!アビスパ福岡 ベスト電器スタジアム(博多区東平尾公園)での試合予定(2月14日まで) 以下は試合日、開始時間、対戦相手の順です。 11月30日(土曜日) 午後2時 浦和レッズ ※日程は変更となる場合があります。事前にアビスパ福岡ホームページでご確認ください。 次号は、2月15日発行予定です。 市議会ホームページに会議日程や議案、会議結果、議会中継(ライブ・録画)などを掲載しています。 次の議会は12月11日開会予定です。詳しい日程は、市議会ホームページやエックス(旧ツイッター)、市役所・区役所・出張所・地下鉄駅構内などのポスターでお知らせします。