令和5年3月16日(木)
令和5年第1回福岡市議会定例会
議 事 日 程 (第6号)
3月16日 午後1時10分開議
第1 議案第30号ないし議案第84号、議員提出議案第2号
第2 5年請願第1号
第3 議員提出議案第3号 福岡市政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例案
第4 議員提出議案第4号 福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案
第5 議案第85号 副市長の選任について
第6 議案第86号 副市長の選任について
第7 議案第87号 副市長の選任について
第8 議案第88号 教育委員会委員の任命について
第9 議案第89号 農業委員会委員の任命について
第10 議案第90号 農業委員会委員の任命について
第11 議案第91号 農業委員会委員の任命について
第12 議案第92号 農業委員会委員の任命について
第13 議案第93号 農業委員会委員の任命について
第14 議案第94号 農業委員会委員の任命について
第15 議案第95号 農業委員会委員の任命について
第16 議案第96号 農業委員会委員の任命について
第17 議案第97号 農業委員会委員の任命について
第18 議案第98号 農業委員会委員の任命について
第19 議案第99号 農業委員会委員の任命について
第20 議案第100号 農業委員会委員の任命について
第21 議案第101号 農業委員会委員の任命について
第22 議案第102号 農業委員会委員の任命について
第23 議案第103号 農業委員会委員の任命について
第24 議案第104号 農業委員会委員の任命について
第25 議案第105号 農業委員会委員の任命について
第26 議案第106号 農業委員会委員の任命について
第27 議案第107号 農業委員会委員の任命について
第28 議案第108号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
第29 議案第109号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
第30 議案第110号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
第31 議案第111号 固定資産評価審査委員会委員の選任について
第32 議案第112号 政治倫理審査会委員の選任について
第33 議案第113号 政治倫理審査会委員の選任について
第34 議案第114号 政治倫理審査会委員の選任について
第35 議案第115号 政治倫理審査会委員の選任について
第36 議案第116号 政治倫理審査会委員の選任について
第37 議案第117号 政治倫理審査会委員の選任について
第38 議案第118号 政治倫理審査会委員の選任について
第39 議案第119号 政治倫理審査会委員の選任について
第40 議案第120号 政治倫理審査会委員の選任について
第41 議案第121号 政治倫理審査会委員の選任について
第42 議案第122号 政治倫理審査会委員の選任について
第43 議案第123号 人権擁護委員候補者の推薦について
第44 議案第124号 人権擁護委員候補者の推薦について
第45 議案第125号 人権擁護委員候補者の推薦について
第46 議案第126号 人権擁護委員候補者の推薦について
第47 議案第127号 人権擁護委員候補者の推薦について
第48 議案第128号 人権擁護委員候補者の推薦について
第49 議案第129号 人権擁護委員候補者の推薦について
第50 議案第130号 人権擁護委員候補者の推薦について
第51 議案第131号 人権擁護委員候補者の推薦について
第52 意見書案第1号 認知症の人も家族も安心な社会の構築を求める意見書案
第53 意見書案第2号 保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書案
第54 意見書案第3号 国立病院の機能強化と財政的支援の拡充を求める意見書案
第55 意見書案第4号 安保関連3文書を撤回し大軍拡の中止を求める意見書案
本日の会議に付した事件
1.日程第1
2.日程第2
3.日程第3
4.日程第4
5.日程第5ないし日程第51
6.日程第52
7.日程第53
8.日程第54
9.日程第55
出 席 議 員 (59名)
1番 稲 員 稔 夫 2番 鬼 塚 昌 宏
3番 堤 田 寛 4番 川 上 陽 平
5番 津 田 信太郎 6番 大 森 一 馬
7番 阿 部 真之助 8番 平 畑 雅 博
9番 打 越 基 安 10番 川 上 晋 平
11番 伊 藤 嘉 人 12番 淀 川 幸二郎
13番 勝 山 信 吾 14番 欠 員
15番 調 崇 史 16番 大 坪 真由美
17番 古 川 清 文 18番 高 木 勝 利
19番 新 村 まさる 20番 大 原 弥寿男
21番 今 林ひであき 22番 篠 原 達 也
23番 尾 花 康 広 24番 松 野 隆
25番 楠 正 信 26番 冨 永 計 久
27番 森 英 鷹 28番 南 原 茂
29番 おばた 久 弥 30番 山 口 剛 司
31番 大 石 修 二 32番 黒 子 秀勇樹
33番 藤 野 哲 司 34番 欠 員
35番 中 島まさひろ 36番 天 野 こ う
37番 山 口 湧 人 38番 松 尾 りつ子
39番 井 上 麻 衣 40番 飯 盛 利 康
41番 はしだ 和 義 42番 浜 崎 太 郎
43番 堀 内 徹 夫 44番 綿 貫 英 彦
45番 森 あやこ 46番 福 田 まもる
47番 国 分 徳 彦 48番 藤 本 顕 憲
49番 倉 元 達 朗 50番 中 山 郁 美
51番 荒 木 龍 昇 52番 高 山 博 光
53番 ついちはら陽子 54番 田 中 たかし
55番 成 瀬 穫 美 56番 山 田 ゆみこ
57番 宮 浦 寛 58番 近 藤 里 美
59番 川 口 浩 60番 落 石 俊 則
61番 欠 員 62番 池 田 良 子
欠 席 議 員 (0名)
説明のため出席した者
市 長 島 宗一郎 副市長 光 山 裕 朗
副 市 長 中 村 英 一 副市長 荒 瀬 泰 子
水道事業管理者 坂 本 秀 和 交通事業管理者 重 光 知 明
総務企画局長 龍 靖 則 財政局長 松 本 典 久
市民局長 下 川 祥 二 こども未来局長 野中 晶
福祉局長 中 村 卓 也 保健医療局総務部長 平 田 成 人
環境局長 田 浩 輝 経済観光文化局長 天 本 俊 明
農林水産局長 藤 本 広 一 住宅都市局長 中 村 健 児
道路下水道局長 名古屋 泰 之 港湾空港局長 井 口 宏 樹
消防局長 内 村 弘 文 会計管理者 小 川 明 子
教育長 石 橋 正 信 教育委員 武 部 愛 子
選挙管理委員会事務局長 内 藤 玲 子 人事委員会事務局長 大 園 喜代香
監査事務局長 小 西 眞 弓
職務のため出席した事務局職員
議会事務局長 曽根田 秀 明 議会事務局次長 八 木 智 昭
議事課長 水 ア 亮 二 議事係長 重 松 孝 昭
外関係職員
午後1時10分 開議
○議長(伊藤嘉人) これより本日の会議を開きます。
※日程第1〜3については、正式な会議録が完成した後、ホームページに掲載いたします。
○議長(伊藤嘉人) 次に、日程第4、議員提出議案第4号を議題といたします。
この際、津田信太郎議員から提案理由の説明を求めます。津田信太郎議員。
○5番(津田信太郎)登壇 私は公明党福岡市議団、福岡市民クラブ、福岡令和会、自民党新福岡及び自由民主党福岡市議団を代表いたしまして、本議会に上程されました議員提出議案第4号、福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。
現在、福岡市の個人情報保護については福岡市個人情報保護条例が定められており、本市議会についても同条例が適用されておりますが、このたび、国において個人情報の保護に関する法令の大幅な改正が行われたことにより、令和5年4月1日から地方公共団体が保有する個人情報については、国の個人情報の保護に関する法律が直接適用されることになっております。
一方で、地方議会が保有する個人情報については法の適用外とされたため、議会として個人情報の適正な取扱いを確保するための条例を制定する必要が生じたものであり、議会における個人情報の適切な取扱いに関し必要な事項を定めるとともに、議会が保有する個人情報の開示、訂正及び利用停止を求める個人の権利を明らかにすることにより、議会の事務の適正かつ円滑な運営を図りつつ、個人の権利利益を保護することを目的とした本条例案を提案するものであります。
議員各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤嘉人) 本案に対し、質疑の通告がありますので、これを許します。川口浩議員。
○59番(川口 浩)登壇 私は、福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案について質疑をさせていただきます。
まず、質疑をしなければならなくなったのは、私どものほうに案文が示されたのは2日前の5時半頃です。ちょっと精査する時間がないんだけどと、それまで全く何もないわけです。昨日、その経緯をお尋ねしますと、3月3日、3月6日に各会派に個別に福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案、福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案(仮称)、古いのと新しいのなのかなと思いますが、それと全国市議会議長会の条例案(例)と福岡市議会の個人情報の保護に関する条例案の対照表、議会の個人情報保護に関するQ&Aが配られたと。この折には、議長からの指示ですけれども、会派に配られて、無所属の3人には知らないと、お伝えしないということなんですね。それで、おととい初めて見て、中身は悪いと思わないけど、精査する時間ないですよと。それで、寝る間がなくなってしまったと。こういうのはもう少し、同じ代表者会議があるなら、代表者会議には書類は出ておりませんが3人の方に個別に、その折に無所属にも配付をしたらどうかと思うんですけどね。これは質疑では聞けませんので、されたわけではないので、それで議員提案なんですね。だから、幾つか聞かざるを得ないと。こういった経緯、もう少し余裕を持って議員提案をすると。市の条例を待っていたというのもありますけど、時間がないならば、ちゃんとみんなに周知できているのかなと確認をしてほしいなと、こういった流れを多分事務局等はお知らせしていないのかなと、それで質問をすることになったんですが。
まず、こういったことを、時間がないんだよということを提案者は聞いて御存じだったのか、御存じなかったのかだけ答弁いただきたいと思います。
この内容に入りますが、まずは市議会の条例を新たに制定することによってどう変わるのか。御存じならば、前の条例がどうなってどうなるんだとか、詳しい説明をできるならお願いしたい。できなければやむを得ないと思います。
次に、改正される市の施行条例とは何が違うのかということをお尋ねします。
次に、議会が持つ個人情報にはどのようなものがあるのか。
以上4点お伺いし、2問目からの質疑は発言者席にて質疑をさせていただきます。
○議長(伊藤嘉人) 津田信太郎議員。
○5番(津田信太郎) 川口議員の質疑にお答えいたします。
議員への配付が遅いという内容だと思います。条例案の配付の時期についての御質問でありますが、この条例案につきましては、3月14日の代表者会議において、公明党福岡市議団、福岡市民クラブ、福岡令和会、自民新福岡及び自由民主党福岡市議団が提出会派となり、この案文で条例案として提出すること等が確認をされております。無所属の方へも、速やかに議会事務局から代表者会議の結果や条例の案文が配付され、内容の説明が行われたと聞いております。この条例案の提出手続につきましては、各派代表者会議、議会運営委員会及び議会運営委員会運営理事会で事前に協議をいたしておりますので、その決定に基づき提出をさせていただいております。
○議長(伊藤嘉人) 尾花康広議員。
○23番(尾花康広) 先ほどの川口議員の御質問にお答えいたします。
まず、市議会の条例を制定することによって何が変わるのかという御質問でございますが、条例制定後の変化についてでございますが、議会における個人情報の取扱いなどの運用に関してはこれまでと変わらないと考えております。ただし、個人情報の定義や個人情報保護審議会への諮問内容について一部変更が生じます。具体的には、個人情報の定義については、死者に関する情報が除外され、生存する個人の情報に限定されたことや、個人情報保護審議会については、個人情報保護法の規律と解釈の一元化という国の改正趣旨を踏まえ、個別事案の法の適否については市の審議会の諮問事項から除外されたことなどがあります。
続いて、市の施行条例とは何が違うのかというお尋ねの点でございますが、この条例案では市と議会で個人情報の取扱いに差異が生じないよう、全国市議会議長会が示している条例(例)を基本とし、保有個人情報の開示決定の期限など、市が独自に定める規定についてはこの条例にも同様の規定を設けております。
3点目、議会が持つ個人情報にはどのようなものがあるかという御質問でございますが、この条例の適用を受ける個人情報としては、議会事務局の職員が職務上作成し、または取得した個人情報であって、職員が組織的に利用するものとして議会が保有するものとなっております。具体的な例としましては、市議会だよりの点字版、音声版の送付を希望する市民の氏名、住所などがあります。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 川口浩議員。
○59番(川口 浩) 津田議員さんから答弁いただいたんですけど、確かに3月14日にいただきました。それは、おとといの5時半頃です。私が言っているのは、3月3日と3月6日と表記があるんですが、議長からの指示もあって、そういう市の条例案が出たら、そこから案をつくって各会派に配りますよという旨が、2月13日に議長がおっしゃってあります。そして、3月3日、3月6日に先ほど言った3点セットが会派のほうで配られたんですね。通常ならここで、議会に関わることだから、ここの会派に属さない無所属の方にも資料として提供しておけば、私たちも──私もですね、内容をチェックすることができました。今日質問しなくても事務局に聞くことができました。事務局が悪いのか、誰か分からないけれども、結果的には無所属はどうでもいいんだと、直前に、提案のときに出せばいいんだと、それ以外は事前に案とか、比較表とか、Q&Aを渡している。こういうやり方、議長の不信になるんですね。これは聞きませんけど、そういうのは知らなかったということでいいんですか。出すほうは、そういうのは事務局か議長で配っとんしゃあと思っとったと。知らんかったので、直前の議員提案になっちゃいましたと。そう言われりゃそれで、知らんやったと言われりゃ、また別のときにちょっと申し入れ、もうちょっと配慮せえよとしますけれども、知っとってやられておるならちょっと困ったなと。知らんやったのかなと思っておるけど、そこだけちょっと確認をさせていただきたい。
言いたいのは、2日前にこういった大事な条例案を賛成か反対かと、付託もせんよと言われたら、内容を見らんまま賛成しとこう、反対しとこうと、それはいかんの、責任が果たせないんですよ。やっぱり読まんと。分かりにくい、読んでもね、比較表も、なので、中身は問いませんので、知っていたか、私たちには配っていないというのを知らんやったんよというなら、そうお答えくれませんか。
あと、内容について1つ2つお伺いします。
1つは、これの手数料というかな──後で聞いたんですけど、最近ね、昨日とかいう話なんですけど、これはどうなるんよと。この中の1つが、議長会提案のやつなり改正後個人情報保護法というものの中には、納めなければならないというので、これは手数料とかの話だと思うんですけれども、こちらにはそれぞれの記載が、この場合においてからで申し訳ございませんが、議長が経済的困窮そのほか、特別な理由があると認めるときは手数料を減額し、または免除することができると。片や、改正個人情報保護法のほうでは、同じように政令、条例で定めるところにより当該手数料減額または免除することができるとあります。条例のほうでは、これはまた違う言い回しというか、簡潔に言うと当該写しの作成及び送付に要する費用を負担しなければならないと。これはどうするということになるのか、表現の仕方が違うので、この手数料等の考え方を教えてください。
もう1つ聞いておきますかね。審査会の設置が、議長会または市のほうはあります。異議とかあった場合ですね、個人情報保護審査会に諮問したりしなければならないと。こちらは、議会では審査会等つくれないので、これは市の審査会がつくればそこにお願いすると。この場合、ぱっとお願いするだけでいいのか、取決めが要るのかなという気もしますけれども、そこの細かいのは分からない面があるでしょうから、そういうことでいいのか、その2点と、知っていたか知らなかったのかだけ教えていただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 津田信太郎議員。
○5番(津田信太郎) 条例案の提出手続についての御質問でありますが、各派代表者会議や議会運営委員会並びに議会運営委員会運営理事会で事前に御協議いただいておりまして、その決定に基づき提出をさせていただいております。無所属の方への対応につきましては、各派代表者会議や議会運営委員会等の御判断にも関わってまいりますので、条例案の提出者として、ここでお答えすることは控えさせていただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 尾花康広議員。
○23番(尾花康広) 続いて、川口議員からいただいた質問にお答えいたします。
まず、開示請求に係る手数料につきましては、市と同様に無料としており、コピー代や郵送等に係る実費を徴収することとしております。
続いて、開示請求者が負担する実費は幾らかという御質問に対しましては、開示請求者が負担する実費につきましては、今後要綱等で定められるものと認識しております。
続きまして、議会に審議会を設置するのかということで、先ほど川口議員からもございましたように、地方自治法上、議会に附属機関は設置できないと解されております。したがって、本条例案では、開示決定等について審査請求があったときなどには市が設置する福岡市個人情報保護審議会に諮問を行うこととしております。
続いて、どのような場合に議長から審議会に諮問を行うのかという御質問の趣旨だと思いますけれども、開示決定等、訂正決定等、利用停止決定等について審査請求があったとき、個人情報の適正な取扱いを確保するため、専門的な知見に基づく意見を聴くことが特に必要であると議長が認めるときなどに諮問を行うこととなります。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 川口浩議員。
○59番(川口 浩) 私は、議長ね、もう少し円滑にいくように早めに出していただかんと互いが困るので、よろしくお願いしますね。
今答弁いただいて、おおむね分かったんですが、全部を精査は分かりづらくて。最後に先ほどあった別途定めるというのは、これはそういう手数料等を取らないとかいうのも、市は取っていなくて実費負担だったかなと思っていますけれども、これがでも、改正後個人情報保護法、これに乗っかるとすれば、市のほうは減額または免除することができるというように載っておりますし、別でつくる場合は、今度は書きぶりが全く違うので、この分をやっぱり丁寧といえば、市がそこに関与する国のほうの書きぶりとは、議員のほうはちょっとこれは、うちはこういう書きぶりと全然違う書きぶりをしようと。でも、結果は一緒なんですね。今まで取っていなくて、紙代とか経費だけと。全く書きぶりが違うので心配するんですね、市のほうは取るのかなと。こういうのはもう少しね、これはどこに言っていいのか分からないけど、そういうところをもうちょっと補足とかしていただいたらありがたいなと。今、答弁である程度分かったところはあるけど、これだけ再度、実質は一緒だよというならば、書きぶりは違うが、そこだけ確認していただきたい。
一番は、これを聞いたり精査する時間をやらないかんよということなんですけどね、最後、それをお伺いして終わります。
○議長(伊藤嘉人) 尾花康広議員。
○23番(尾花康広) 開示請求に係る手数料等について、もう少し詳しくという御趣旨だと思いますけれども、全国市議会議長会から出た例示につきましては、全国的な取扱いとしては、そういう手数料を取るような形になっておりますけれども、福岡市におきましては開示請求に係る手数料について無料としており、コピー代や郵送等に係る実費を徴収することとしておりますので、今回の条例案につきましても、福岡市と同様に無料として同じような取扱いをする趣旨でございます。
それから、市が独自に定める規定ということで、重ねて少し御説明させていただきますと、全国市議会議長会が定めた例はあくまで例示でございまして、市が独自で定めていいようになっておりますので、その内容としましては、開示請求における不開示情報の範囲とか、保有個人情報の開示決定等の期限とか、例えば、30日であるのを福岡市の場合は7日にするとか、審査請求に係る諮問、裁決の権限などがございまして、福岡市は全国的な取扱いよりも個人情報の保護についてはなるだけ早めに開示しようとか、そういう趣旨で、鋭意そういった個人情報をしっかりと開示する取組を進めているところでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤嘉人) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
議員提出議案第4号を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○議長(伊藤嘉人) 賛成多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
※日程第5〜52については、正式な会議録が完成した後、ホームページに掲載いたします。
○議長(伊藤嘉人) 次に、日程第53、意見書案第2号を議題といたします。
この際、山口湧人議員から提案理由の説明を求めます。山口湧人議員。
○37番(山口湧人)登壇 私は公明党福岡市議団、福岡市民クラブ、福岡令和会、緑の党と市民ネットワークの会、日本共産党福岡市議団を代表いたしまして、保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書案を提案いたします。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。
保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書
コロナ禍で保育所の重要性は広く社会に認識されるようになりましたが、現在の保育士配置基準では新型コロナウイルス感染症対策として密を避けることは難しい状況です。また、一人一人の子どもの声に耳を傾けられる余裕を持った保育や、災害時などに子どもたちの命と安全が守られる保育を実現するためにも保育士の増員が急務となっています。
小学校では、全学年での少人数学級化が順次実施されており、2021年度「学校基本調査」によれば、公立小学校の1学級当たりの平均児童数は既に22.72人となっています。一方で、小学生よりも幼い乳幼児が長時間生活する保育所等の4・5歳児の配置基準は、子ども30人に対して保育士1人であり、基準制定以来70年以上一度も見直されておらず、保育現場では、「子どもたちに、せめてもう一人保育士を」との声が上がっています。
よって、福岡市議会は、国会及び政府が、必要な財源を確保し、保育士配置基準の引上げによる保育士の増員を図られるよう強く要請します。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
令和 年 月 日
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、文部科学大臣、
厚生労働大臣、内閣府特命担当大臣(少子化対策) 宛て
議 長 名
議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤嘉人) 本意見書案に対し、質疑の通告がありますので、これを許します。川口浩議員。
○59番(川口 浩)登壇 私は、保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書案について質疑をさせていただきます。
今、朗読がありましたけれども、私も現場の声を聞きますと、大変だという声を聞きます。そこで、どうせ意見書として出すならば、たくさんの方の賛同を得られるように努力することが必要と思います。しかしながら、若干の疑問があります。ここで述べられておられる「小学校では、全学年での少人数学級化が順次実施されており、2021年度『学校基本調査」によれば、公立小学校の1学級当たりの平均児童数は既に22.72人となっています。一方で、小学生よりも幼い乳幼児が長時間生活する保育所等の4・5歳児の配置基準は、子ども30人に対して保育士1人であり」ということなのですが、ここは比較がいかがなものかなと思っております。
片や、30人に1人、30人に最低──最低というか、1人では30人までしか駄目ですよと。これは上限であります。そうすると、こちらの公立小学校は、これは今の平均値でありまして、比べるには少しお粗末かなと思っております。それならば、国が示す小学校は何人なのかと、保育園は何人なのかということを比べ、また、学校基本調査等によって今22.72人ですよというのであれば、少なくとも福岡市の保育園等の実態をお伺いするとか、概算を出すとかいう比較をしなければ、比較の対象が違うものを上げるということは、せっかくたくさんの賛同を得て出そうとするには親切ではないと思っております。
この点についてどうお考えかお尋ねし、2問目以降は発言者席にて質疑をさせていただきます。
○議長(伊藤嘉人) 山口湧人議員。
○37番(山口湧人) お答えいたします。
川口議員の御指摘にありましたように、小学校の1学級当たりの児童数の実態と現行の保育所等の保育士の配置基準で比較していることは確かであります。そのとおりであります。保育所等の4、5歳児クラス、1クラス当たりの児童の人数の実態については、保育所等によって様々な運営状況があり、国の統計でも公表はされておりません。よって、このような比較をさせていただきました。このことを御理解いただきたく思います。
その上で、案文にありますように、小学校の1学級当たりの平均児童数が4歳、5歳児の保育士の配置基準、これを大きく下回っている実態は、保育士配置基準の引上げ及び保育士の増員を国に促す根拠になると考えておりまして、このように案文に反映させていただいております。以上です。
○議長(伊藤嘉人) 川口浩議員。
○59番(川口 浩) 保育園のほうは数字がつかみにくいということで、これは市内とかの協力を求めざるを得ないのかなと。ただ、小学校でいうと、これは調査の数字なんですね。これも離島とか過大規模校だったり、ぎりぎり2つに分けたのと一緒で様々だと思います。場所によってもかなりばらつきがあるのかなと。私はもう少し丁寧な比較をして、やっぱり必要になっているんですということを出していただきたいなと。
先ほどの討論でも述べましたけれども、私が聞いているのでは、私も調査していませんが、これは市にお願いしたいんですけれども、実態がどうなのかと。30人に1人ではとても先生が大変で、苦しんでいるので、2人入れていますよとか、1クラス30人はとても1人では無理なので、何とか工夫して少なくしていますよとかの園はたくさんあると思います。少し市のほうでもそこら辺は調査されて、私は園がそれだけ費用ももらわずにやり繰りして自己努力をして、別途採用したり、短期の人を入れてやっている実態があれば、僕はしっかり国にお願いするとともに、市としても応援できないかというのは、課題だと思います。
北九州市さんでも、たしか6対1のところを5対1にもう数年前からしていると思いますし、全国の政令市を見ても様々です。名古屋だったら、長く勤めている方に別途加算を出してあったり、何とか特別手当かな、何かちょっとすみません、度忘れしましたが、様々工夫もしてあります。市はそういう面では少ない。また、ここでは書いておられませんが、障がいの子どもさんがおると今の数の基準では何かあったとき心配だと、そういう方たちが、ちょっと手がかかる方でもしっかり安心して預けられるような体制づくり、こういった保育士配置基準にかかわらず、私は大きなテーマだと思います。
たくさんの賛同が得られやすい文章にしていただいて、また、人材で心配するのは、例えば、1人で持つ人数を30人より少なくした場合、今度は保育士不足を招くのではないかという懸念もあります。そういう中で、今、行政は御存じか知りませんが、紹介料、民間が──引き抜きといった言葉はいけませんけど、職場を替えませんかと別のところにあっせんすると何十万円というのを取られます。市もやっているけど、先ほども言ったんですけど、検索しても下のほう。ここで戦っても一番にはならないかと思います。やっぱりインセンティブも含めて市がちゃんとやっているんだから、紹介料を入れないような──そういう意味では、施設ではなくて先生が足らない状況が一部にはあります。園は園で、先生は足らないけれども、基準どおりの人間では何かあったとき大変だということで悩んであります。費用の補?もないと。今回の提案はそこら辺の基準を見直したいと、国にもしてくれという中で、人材と現場の実情等は若干把握してあるものがあれば教えていただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 山口湧人議員。
○37番(山口湧人) お答えします。
御指摘のとおり、市内の多くの保育園でも、保育士の基準以上の増員やクラスを分割するなどして保育を行っている、こういうことを私どもの調査でも把握をしております。実際に現場の先生方からもお話を伺っております。このことが、子ども30人に保育士1人でいいよという今の配置基準がまさに実態に合っていないということの証明であり、配置基準の引上げが必要だということを証明するものだと考えております。
保育士の増員に係る経費は多くの園が手出しをしていると、そういう実態もありますので、速やかに国に対し配置基準の引上げを求めることが、市内の保育園を財政的にも支えていくことにつながると考えております。以上です。
○議長(伊藤嘉人) 以上で質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本意見書案については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(伊藤嘉人) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
本意見書案に対し、討論の通告がありますので、これを許します。森あやこ議員。
○45番(森 あやこ)登壇 私は、緑の党と市民ネットワークの会を代表し、上程された意見書案第2号、保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書案に賛成し、討論をいたします。
厚生労働省は、保育人材確保のための魅力ある職場づくりに向けてというのをまとめ、2014年8月、現状と課題、そして、保育分野における人材不足の現状というものを出しております。2017年度末における保育士の数は約7.4万人が不足するという数字を出しています。保育士資格を有するハローワーク求職者のうち約半数は保育士としての就業を希望していない、これの理由としては、保育士職への就業継続に関する項目としては、責任の重さ、そして、事故への不安というものが最も多く、再就職に関する項目としては、就業時間が希望と合わないが最も多く、休暇が少ない、休暇が取りにくいという理由もあります。その問題に対し、国としては、事業主が活用できる支援施策を打ち出しております。例えば、ハローワークにおける保育士のマッチング強化など、それから、保育人材確保のために事業主が活用できる制度なども盛り込みました。
本市においても、先日私の総会質疑で取り上げましたが、保育士・保育所支援センターにおける就職相談やあっせん、それから、就職準備金や保育所の一部貸付け、相談窓口の設置や、家賃や奨学金返済支援の助成、それから、保育士の業務負担軽減のための保育所等への助成なども行っております。それによっての効果は、2016年度からの5年間で約2%が上昇ということでした。これは本当にもっと伸ばさないと現場は大変な状況なんです。
そして、新年度には、新たに社会保険労務士による保育所の働き方改革の支援を実施するとのことです。国の動きとしては、本当にこの配置基準を検討されているとも聞き及んでおりますが、園にとっても保育士にとっても、何より子どもたちにとって、働き方のより早急な措置の実現が望まれています。
例えば、デンマークの状況をお伝えすると、施設で大事にしていることがいろんなところに貼り出されています。これは、保育士の専門性に対する責任があるということを施設の中でいつもうたっている状況です。そして、そこで働く先生たちは、私たちは専門家だから一つ一つすることに責任があるという自覚、高い意識があられます。それは、人に関わるんだったら、まず職員を大事にしないといけない。職員の状態が心身ともによい状態じゃないと子どもたちや利用者さんによい状態で関われない。先生となる立場の人たちが自分を大事にされていると実感できているから、子どもたちをまた大事にできる。そして、そうやって大事にされた子どもたちもまた友達を大事にできる。そういうことがよいサイクルで回って、この国やまちの文化としても、システムとしても構築されていっていると感じます。これはデンマークの話なんですけれども、150年前の日本を学んだというふうにも聞いております。その学んだ国づくりで、こういう意識が高まっていったということを聞いております。
賃金構造基本統計調査でも、保育士の平均給与は約20万円ちょっと、全職種の平均が30万円弱ということで、かなり低い賃金になっています。デンマークの保育士の給料は、月で平均すると8万円程度の差はありますけれども、ある施設では平均で48万円ということです。命を守る職業で、高い報酬となっているのです。日本の状況としては本当に継続ができない状況、意見書の案としては配置基準の見直しということです。
今、コロナ禍によって、この案文にもありましたように、基準制定以来、70年以上も見直されておらず、保育の現場では子どもたちにせめてもう1人の保育士をという、これは切実な声なんですけれども──本当にこれは遠慮した状態です。コロナ禍で子どもたちの身体状況、能力が変化をし、けがも増えております。安全に見守れる環境が必要です。
福岡市議会としても、そして、議会を構成する議員としても、少子化対策をはじめ、健全な子育て環境の充実のために配置基準の見直しに対して声を上げることは重要だと考え、この意見書には私どもは賛成をする意向です。どうぞ皆様の御賛同をよろしくお願いして、私の討論を終わります。
○議長(伊藤嘉人) 以上で討論を終結いたします。
意見書案第2号を採決いたします。
本意見書案は、原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○議長(伊藤嘉人) 賛成多数であります。よって、本意見書案は原案のとおり可決されました。
ここで、議員各位に申し上げます。
議事が長時間にわたっておりますので、この際休憩し、午後5時に再開いたします。
午後4時49分 休憩
※日程第54及び55については、正式な会議録が完成した後、ホームページに掲載いたします。