ふくおか市議会だより149号 令和3年(2021年)11月15日 発行/福岡市議会 編集/議会事務局調査法制課 〒810-8620 福岡市中央区天神一丁目8番1号 電話 711-4749 FAX 733-5869 メールアドレス chosa.CCS@city.fukuoka.lg.jp ホームページアドレス https://gikai.city.fukuoka.lg.jp/ 議会中継アドレス https://smart.discussvision.net/smart/tenant/fukuoka/WebView/rd/council_1.html ツイッターアドレス https://twitter.com/fukuokashigikai 1面 目次 ◆定例会のあらまし、アートを楽しもう!…1面 ◆一般質問…2面 ◆決算特別委員会など…4面 令和3年第4回福岡市議会(9月定例会) 9月3日から10月8日 ●新型コロナウイルス感染症対策の予算を含む補正予算案を可決 ●令和2年度決算を認定 定例会のあらまし  令和3年第4回福岡市議会(9月定例会)を9月3日から10月8日まで開きました。  9月3日から13日まで、市長から提出された議案47件のうち決算関係議案を除く23件を審議し、13日に全て原案通り可決・同意しました。  また、令和2年度決算関係議案24件について、決算特別委員会において9月17日から10月7日まで審査し、定例会最終日の10月8日に討論・採決の後、全て原案通り認定・可決しました。  また、この定例会では、「出産育児一時金の増額を求める意見書案」など議員提出議案7件も可決しました。  主な議案の内容は次の通りです。 ●新型コロナウイルス感染症対策等のための一般会計補正予算(議案第192号)  補正の総額は、98億2132万4千円(増額)です。主な内容は、商品販売やサービス提供を行う来店型の施設等の感染症対策強化の取り組みの支援、夜間中学の設置に向けた施設改修等に係る増額などです。〈賛成多数〉 ●福岡市立市民センター条例、福岡市音楽・演劇練習場条例の一部改正(議案第195号・第198号)  南市民センターの改修に伴い、その施設の使用料の額を改める等の改正を行うものです。また、大橋音楽・演劇練習場を移転し、南市民センターとの複合施設として整備することに伴い、その名称および位置を改めるとともに、施設の使用料の額を改めるものです。〈全員賛成〉 ●公民館・老人いこいの家の新築移転(議案第197号・第199号)  南区柏原四丁目に柏原公民館・柏原老人いこいの家(合築)を新築移転するものです。〈全員賛成〉  右の議案のうち、議案第192号に対して日本共産党福岡市議団から反対討論が、議案第192号・第195号・第197号から第199号に対して緑の党と市民ネットワークの会から賛成討論が行われました。 定例会の日程 9月3日 本会議 ●議案(提案理由説明・質疑・常任委員会付託・決算特別委員会設置・付託) 9月6日から8日 本会議 ●一般質問 9月9日・10日 常任委員会 ●議案審査等 9月13日 本会議 ●議案(常任委員会委員長報告・討論・採決) ●意見書案の採決 9月17日 決算特別委員会総会 ●決算概要説明 ●監査委員からの意見聴取 9月21日から24日 決算特別委員会総会 ●質疑 9月27日から10月1日 決算特別委員会分科会 ●決算関係議案の審査 10月6日 決算特別委員会総会 ●質疑 10月7日 決算特別委員会総会 ●意見開陳・採決 10月8日 本会議 ●決算関係議案(決算特別委員会委員長報告・討論・採決) ●意見書案の採決 2面・3面 一般質問  9月6日から8日の3日間にわたって一般質問が行われました。一般質問とは市政全般について市の考えなどを聞くもので、22人の議員が質問を行いました。主な内容は次の通りです。 雨水整備レインボープラン天神の着実な推進を 自民党新福岡 問 天神周辺地区については、「雨水整備レインボープラン天神」がこれまで段階的に整備が進められていると聞いている。時間と労力をかけてでも、しっかりと進めていくべきだと考えているが、進捗状況を尋ねる。 答 第1期事業は、天神・今泉地区など約100ヘクタールの区域を対象とし、主要な施設の整備は平成30年度までに完成している。第2期事業は、対象区域を約180ヘクタールとし、令和元年度から着実に整備を進めている。 購入電力を再生可能エネルギー100%に 緑の党と市民ネットワークの会 問 自治体でのRE100(企業が自らの事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ)の実現には、購入電力を再生可能エネルギー100%にすることで実現可能と考える。近隣自治体との連携で広域的な再生可能エネルギー調達を検討すべきと考えるが、所見を問う。 答 再生可能エネルギーの普及に関しては、現在、市有施設について、最適な導入手法の検討を行っている。市民や事業者に対しても情報発信や共同購入の紹介など、再生可能エネルギー由来電力を利用しやすい環境づくりを進めていく。 アサヒビール博多工場の隣接道路の拡幅を 無所属 問 アサヒビール博多工場の隣接道路は約6メートルで、マンション建設のトラックがその道を通る。自治連合会長、町内会長が区役所に当該道路の拡幅を陳情しているが、なぜ昔と違って区役所はしっかりと働かないのか。 答 当該道路は、幅員が狭いことに加え、今後、近隣のマンション建設などによる車両の増加が見込まれることから、現在、博多区役所にて現地調査などを行っており、引き続き地域の声に耳を傾けながら、しっかりと取り組んでいく。 DⅩを活用しアップデートし続ける市役所組織の構築を 自民党新福岡 問 DⅩ((デジタルトランスフォーメーション)データやデジタル技術を活用したビジネスモデル等の変革)の本来の目的である、新しい理念や行動規範、付加価値の創出に取り組み、的確に社会の状況に応じてアップデートし続ける市役所組織の構築に努められたいと考えるが、市のかじ取りについて市長の決意を尋ねる。 答 DⅩを積極的に推進し、柔軟かつ機動的な組織体制を構築していくことにより、経済的な成長と安全・安心で質の高い暮らしのバランスがとれたコンパクトで持続可能な都市づくりを進め、広く世界の人々や企業から選ばれるまちを目指していく。 空港周辺地域の環境づくりに航空機燃料譲与税の活用を 自由民主党福岡市議団 問 航空機騒音や道路交通渋滞などの影響を受けている空港周辺地域の理解と協力を得るためにも、航空機燃料譲与税を活用し、空港周辺地域の住民が安心して生活できる環境づくりやまちづくりを力強く推進していくことが非常に重要である。この税の今後の活用方針について尋ねる。 答 空港周辺地域の環境整備は重要であることから、今後とも、関係局で十分連携しながら、法令の趣旨に沿って、航空機燃料譲与税を適切に充当していく。 市が描くDX化ビジョンとは 福岡令和会 問 デジタル庁の新設に伴い、真のDX((デジタルトランスフォーメーション)データやデジタル技術を活用したビジネスモデル等の変革)化に向けた指針等が見直される段階と思う。地方自治体の業務システムとの連携等の環境整備について、国への働きかけを含めて、どのようなDX化ビジョンを描いているのか。 答 デジタル完結の取り組みを進めることは大変重要であり、引き続き積極的に国への働きかけを行っていく。今後とも来庁の必要がないノンストップ行政の実現に向け、これからの時代にふさわしい行政サービスの提供を進めていく。 特別支援学校高等部に専門的な職業コースや教科学習を 福岡市民クラブ 問 全国の特別支援学校高等部の教育課程には、専門的な職業に関するコースがある。就労先の選択肢を広げるためにも、本市も、専門的な職業コースや教科学習を学ぶことができる教育課程が必要だと考えるが所見を問う。 答 生徒に応じて習得すべき教科の内容を明確にした指導を行うとともに、職業に関する専門的な内容についても、働く上で役立つ技能を習得する学習に取り組んでいる。今後も、学習形態等の工夫を行い、指導の充実に努めていく。 学校で感染者が判明した場合には検査対象を広げるべき 日本共産党福岡市議団 問 文科省は、学校で新型コロナウイルスの感染が確認された場合、感染状況によっては濃厚接触者以外も検査対象の候補にできることとしている。1人でも感染者があった場合は、クラス全体あるいは学年全体などに、検査の対象を広げるべきだと思うが、答弁を求める。 答 児童生徒に陽性者が判明した場合のPCR検査については、保健所の指示に基づいて、適切に実施されていると考えているが、国や文科省の通知に基づいて、今後検討していく。 通学路における安全対策に着実な取り組みを 福岡市民クラブ 問 千葉県で小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、児童5人が死傷するという痛ましい事故を受け、通学路の緊急点検が行われ、252カ所の危険箇所の報告が上がっているが、今後、どのように取り組むのか。 答 児童生徒の尊い命を守るために、通学路の安全確保は大変重要であり、今後も、各学校における通学路の危険箇所の把握や、学校、地域、道路管理者、警察と連携した合同点検などの取り組みを推進するとともに、危険箇所の計画的な改善に努めていく。 特別支援教育拡充のための体制構築を 公明党福岡市議団 問 特別支援教育体制の構築について、他都市の先進事例を取り入れ、今後、本市に展開されることを切望している。特別支援教育の抜本的な拡充のための体制構築に向けた所見を問う。 答 障がいのある児童生徒の教育的ニーズに的確に応えるための条件整備が重要であり、今後も、国や県、他都市の取り組みについて、情報収集を図るとともに、教員の研修や支援体制の充実に取り組み、児童生徒一人一人に対し、適切な指導や必要な支援を行っていく。 新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立を 福岡令和会 問 感染症が収束に向かった場合などには、事業者の事業継続につながる消費喚起や交流人口の回復につながる支援策を積極的に実施してもらいたいが、感染拡大防止と経済活動の両立に向けて、事業者等への支援にどのように取り組んでいくのか。 答 今後とも、国や県の支援策の動向を注視するとともに、企業ニーズや各業種のおかれている状況などを踏まえながら、感染拡大防止と社会経済活動の維持の両立を基本とし、事業継続や雇用を支えていく。 コロナの影響で厳しい状況にある商店街へ息の長い支援を 自由民主党福岡市議団 問 市内には130を超える商店街があるが、新型コロナウイルス感染症の影響によって、本市を代表する歴史ある新天町商店街も非常に苦労しているとの声を聞く。今後の商店街への支援の在り方について所見を問う。 答 地域の商店街については、地域経済の担い手であるとともに、地域コミュニティの担い手でもあり、重要な存在である。今後とも、感染症拡大の防止と、市民生活や経済活動の両立に留意し、にぎわい創出への取り組みをしっかりと支援していく。 深い歴史的な由来がある日本三津の交流事業を大事に 福岡令和会 問 日本三津とは、薩摩の坊津、筑前の博多津、三重県の安濃津で、この三つの津は音読みで「さんしん」と呼ばれ、今日の日本国形成の礎として産業・物産や文化を全国に届けてきた。このように古い歴史を踏まえて始まった日本三津交流事業に、引き続き取り組んでほしいが所見を問う。 答 本市は、海を通じた交流を軸に発展してきた国際交流都市であり、引き続き三津交流など他都市との連携も含め、祭りや伝統文化等を生かした魅力ある都市づくりと観光施策に取り組む。 社会や地域とつながる新しい働き方を 福岡市民クラブ 問 非正規労働、偽装請負、ギグワーク(雇用されることなく単発の業務を請け負う働き方)など、労働形態が著しく変化している。本議会も制定を求めてきた労働者協同組合法が成立し、来年施行されるため、自治体の準備も必要である。市の役割と施行までに市が整備すべきことはどのようなことか。 答 現在、厚生労働省で関係省令の策定準備が進められており、国、県および市町村の役割の詳細も定まっていない状況である。今後、市町村の役割の詳細が明らかになった段階で、対応すべきことを検討していく。 本市水産業が盛り上がっていくように取り組みを 自由民主党福岡市議団 問 魚がおいしいまちに住んでいる私たち市民が、生産者支援に直結する魚食を行い、お魚応援団として本市水産業が今後盛り上がるように取り組んでもらいたいが、本市水産業をどのように振興していくのか。 答 次期水産業総合計画の策定に当たっては、漁業振興にとどまらず、水産業の生産から流通、消費に至るまで、総合的に取り組んでいく必要があると考えている。今後も、漁業者や水産関係者、行政機関等が一体となって水産業の振興に取り組んでいく。 福岡市食肉市場の発展を 自由民主党福岡市議団 問 食肉市場は、施設の更新時期を迎えるとともに、処理能力に不足を来すのではないかと考える。施設整備も視野に入れ調査検討を進めてもらいたい。市民へ安定的に食肉を供給し続ける重要な都市施設として、また、九州の流通拠点施設として、今後も発展し続けてほしいが所見を問う。 答 今後も、食肉市場が食肉流通の核として、その機能を十分に発揮し、生産者から選ばれ、多様化する消費者ニーズに対応できる魅力ある市場として発展できるように努めていく。 アピアランスケア推進事業を本市でも実施すべき 公明党福岡市議団     問 がん治療に伴う外見の変化に対し、その人らしくいられるように、外見とともに周りの環境や患者本人の気持ちに少しでも寄り添うことは最も重要だと思う。福岡県アピアランスケア(医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、脱毛などの外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア)推進事業を本市で実施することを検討してはと考えるが所見を問う。 答 近年、がん医療の進歩により、治療を継続しながら社会生活を送る患者は増加している。がん治療に伴う外見変化の苦痛を軽減するアピアランスケアは重要であることから、県の補助事業の活用について検討していく。 コロナワクチンの副反応と感染症対策についての考えを 緑の党と市民ネットワークの会 問 ワクチン接種率の高い国でも感染拡大している事象がある。体に異物を入れるので何らかのリスクはあり、体調を崩し重篤化する場合もあると考えるが、副反応の状況と感染症対策についての考えを問う。 答 副反応としては接種部位の痛みや腫れ、発熱などがみられるが、2、3日以内には回復している。接種は任意ではあるが重症化予防に高い有効性を有しており、接種を勧奨するとともに、マスクの着用や換気の徹底などにより、感染拡大防止に取り組む。 介護保険制度の改悪をやめるように国に求め、市も補填(ほてん)を 日本共産党福岡市議団 問 介護施設入所者の居住費・食費について、低所得者の負担軽減のための補足給付制度がさらに改悪された。制度の改悪をやめるように国に求めるとともに、市で負担増の補填をすべきと思うが、答弁を求める。 答 介護保険制度は、全国共通の制度であり、今回の制度改正は、負担の公平性を図るとともに、制度の持続可能性を確保するものである。今後とも、介護保険制度を適正に運用するとともに、国に対して、低所得者の負担軽減について、要望していく。 福祉避難所の確保・運営に積極的な取り組みを 公明党福岡市議団 問 改定された国のガイドラインに沿って福祉避難所の公表、協定数の拡大、想定される受入避難者の備蓄体制の構築を具体的に検討し、福祉避難所の確保・運営に積極的に取り組むべきと要望するが、所見を問う。 答 本年5月に改正された災害対策基本法施行規則や「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」を踏まえ、今後の在り方について検討を行っているところであり、その中で、施設名称等の公表や、物資の備蓄体制についても検討を行っていく。 博多駅筑紫口の再整備は渋滞が発生しないようにすべき 自由民主党福岡市議団 問 筑紫口の再整備で一般車乗降場は降車専用にすべきと思う。また、東側からの進入口はゼブラゾーン(車両を安全かつ円滑に走行車線へ誘導するため車線数が変化する部分などに設けるもの、導流帯)を設置し1車線とすると聞いた。このまま整備されたら渋滞が発生するのではないか。 答 駅利用者の利便性が損なわれることから、従前に引き続き、乗車・降車の両機能を確保するとともに、導流帯を設け1車線に絞ることで走行車線上での乗降待ちの抑制を図るものである。今後、利用状況等を踏まえ、引き続き、交通管理者など関係者と連携しながら適切に対応していく。 収集・蓄積した新型コロナ関連のエビデンスの公表を 無所属 問 新型コロナウイルスやワクチンについて、市が収集・蓄積したあらゆるエビデンスや分析資料を適宜公表して、市民に正確で詳細な情報を共有してもらいたいと思うが、所見と今後の方針を尋ねる。 答 新型コロナウイルス感染症に関する情報発信については、日々の陽性者数のほか、陽性者におけるワクチンの接種状況などの情報を公表している。統計データに基づいた分析や啓発は大切と考えており、今後とも、感染状況に応じた情報発信に努める。 このほかの主な質問 ●公民館における地域のデジタル化とコミュニティ支援について ●自然災害(地震)への備えについて ●自閉症・情緒障がい特別支援学級について ●児童、生徒のワクチン接種に係る教育委員会の対応について ●博多湾ブルーカーボン・オフセット制度について ●本市におけるeスポーツ振興について ●SDGsを踏まえた公園の機能強化について 4面 決算特別委員会  決算特別委員会は、前年度の決算に関する議案について審査するために設置する特別委員会です。市長から提出された決算関係議案について、総会と分科会(常任委員会と同じ構成)で、予算が適切に使われたか、事業の成果はどうかなどについて、詳しく審査しています。 決算特別委員会の設置  令和2年度の決算関係議案を審査するため、決算特別委員会を9月3日に設置し(監査委員を除く全議員で構成)、9月17日から10月7日まで審査しました。 委員長 大森 一馬(おおもり かずま) 副委員長 綿貫 英彦(わたぬき ひでひこ) 天野 こう(あまの こう) 篠原 達也(しのはら たつや) 近藤 里美(こんどう さとみ) 鬼塚 昌宏(おにづか まさひろ) 決算特別委員会の審査結果  市長から提出された決算関係議案は決算議案21件、関連議案3件の計24件(一般会計1件、特別会計15件、公営企業会計8件)です。総会や分科会で審査した結果、全ての決算関係議案を全員賛成または賛成多数で認定・可決すべきものと決定しました。 各会派の賛否 ■自由民主党福岡市議団  決算関係議案24件全てに賛成 ■公明党福岡市議団  決算関係議案24件全てに賛成 ■福岡市民クラブ  決算関係議案24件全てに賛成 ■日本共産党福岡市議団  一般会計、特別会計9件、公営企業会計7件の議案に反対 ■福岡令和会  決算関係議案24件全てに賛成 ■自民党新福岡  決算関係議案24件全てに賛成 ■緑の党と市民ネットワークの会  一般会計、特別会計11件、公営企業会計7件の議案に反対 意見書  市議会は、国会や関係省庁などへ市民生活に関係のある問題について意見や要望を伝えるため、意見書を提出することができます。本定例会では6件の意見書案が可決されました。要旨は次の通りです。全文は市議会ホームページの「会議結果」からご覧いただけます。 ●コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を〈全員賛成〉  新型コロナウイルス感染症のまん延により、地域経済にも大きな影響が及び、地方財政は来年度においても引き続き、巨額の財源不足が避けられない厳しい状況に直面しています。よって、令和4年度地方税制改正に向け、住民負担増とならないように手立てを取った上で、地方税財源の充実を要請するものです。 ●出産育児一時金の増額を〈全員賛成〉  出産にかかる費用は年々増加し、特に高額となる都市部では、現行の出産育児一時金で賄えない状況になっています。子育てのスタートに当たる出産時の経済的な支援策を強化することは欠かせず、現在の負担の実態に見合う形に出産育児一時金を増額するように要請するものです。 ●学生支援緊急給付金給付事業の継続的な実施を〈全員賛成〉  新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、学生の経済的困窮がますます広がっています。誰もが経済的な心配をせずに学ぶことができるように、学生支援緊急給付金給付事業を継続的に実施するように要請するものです。 ●中小企業者への支援の充実を〈全員賛成〉  新型コロナウイルス感染症の影響の長期化により、中小企業者の苦境が続いています。よって、持続化給付金・家賃支援給付金の再支給や要件の緩和などを行うことや、無利子融資の再開および償還・措置期間の延長など融資制度の拡充を図ることを要請するものです。 ●沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を採取しないこと等を〈全員賛成〉  糸満市摩文仁を中心に広がる沖縄本島南部地域では、沖縄戦で犠牲を強いられた民間人や命を落とした兵士の遺骨が残されており、戦後76年が経過した現在も遺骨収集が行われています。よって、沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を採取しないこと、および「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」を遵守し、政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施することを要請するものです。 ●核兵器禁止条約第1回締約国会議への日本政府のオブザーバー参加を〈賛成多数〉  唯一の戦争被爆国である日本の政府には、核兵器禁止条約の第1回締約国会議に参加して積極的な役割を果たし、核兵器の人道的結末とリスクへの認識を再び高めるように貢献することが期待されており、同会議へのオブザーバー参加を要請するものです。 常任委員会の動き (6月24日から10月8日) 総務財政委員会 「福岡市立市民センター条例の一部を改正する条例案」ほか4件の議案審査、「自衛隊への市民の個人情報を記載した名簿の提供反対について」ほか4件の請願審査など 教育こども委員会 「令和3年度福岡市一般会計補正予算案(第4号)」ほか4件の議案審査、「ゆめアール大橋跡地に児童館を設置することについて」ほか3件の請願審査など 経済振興委員会 「福岡市音楽・演劇練習場条例の一部を改正する条例案」ほか2件の議案審査など 福祉都市委員会 「福岡市立老人いこいの家条例の一部を改正する条例案」ほか3件の議案審査など 生活環境委員会 「令和3年度福岡市一般会計補正予算案(第4号)」の議案審査など ※常任委員会での審査・調査の詳細については、毎月発行の議会月報に掲載しています。議会月報は総合図書館、各区の図書館、情報プラザ(市役所1階)などで閲覧できます。また、市議会ホームページの「会議録」にも掲載しています。(議会月報やホームページへの掲載には、3カ月程度を要します。) ※常任委員会は傍聴することができます。(人数には限りがあります。) 問い合わせ先 議会事務局議事課(市役所議会棟8階) 電話711‒4746  FAX733‒5869 政治倫理審査会からの調査報告  議員が選挙区内の神社に日本酒を持参していたことに関して、市民から、政治倫理基準違反の疑いがあるとして、市議会議員の政治倫理に関する条例に基づく調査請求が出されましたが、8月19日、政治倫理審査会から、「政治倫理基準に違反する事実は認められないものと判断する」旨の調査報告が行われました。  なお、併せて調査報告では、「市民から政治倫理基準に違反するとの疑いを持たれた事実は重く受け止めるべきであり、全ての市議会議員に対し、今後も市民全体の代表者として市政に携わる権能と責務を深く自覚した上で、条例の趣旨を踏まえ、市民の信頼を得るべく政治倫理の保持に努めていただくよう意見する」との意見も示されました。 請願 9月定例会で結論が出た請願 不採択 ○ゆめアール大橋跡地に児童館を設置することについて 議会要覧を販売しています  議会および市政全般の基本事項について分かりやすく掲載したハンドブック「議会要覧 令和3年版」を市役所1階の情報プラザで販売しています。(1冊830円)  なお、本書の内容は、市議会ホームページ内の「市議会★情報BOX」から閲覧できます。 応援しよう!アビスパ福岡 ベスト電器スタジアム(博多区東平尾公園)での試合予定 以下は試合日、開始時間、対戦相手の順です。 11月27日(土曜日) 午後2時 ベガルタ仙台 ※日程は変更となる場合があります。事前にアビスパ福岡ホームページでご確認ください。 ふくおか市議会だより次号は、2月1日発行予定です。 第4回アートを楽しもう! 「森の詩(もりのうた)」 加藤 昭男(かとう あきお) 作 総合図書館(早良区) 市議会ホームページに会議日程や議案、会議結果、議会中継(ライブ・録画)などを掲載しています。 次の議会(定例会)は12月16日開会予定です。日程は市役所・区役所・出張所・地下鉄駅構内のポスター、市議会ホームページやTwitterに掲載します。