ふくおか市議会だより128号 平成29年(2017年)8月 発行/福岡市議会 編集/議会事務局調査法制課 〒810-8620 福岡市中央区天神一丁目8番1号 電話 711-4749 FAX 733-5869 メールアドレス chosa.CCS@city.fukuoka.lg.jp ホームページアドレス http://gikai.city.fukuoka.lg.jp/ ツイッター https://twitter.com/fukuokashigikai ユーチューブ福岡市議会チャンネル http://www.youtube.com/user/fukuokashigikai 1面 目次 ◆定例会のあらまし、花を見に行こう!…1面 ◆一般質問…2面 ◆特別委員会の構成など…4面 平成29年 第3回福岡市議会(6月定例会) 6月13日から6月23日 ●保育所等整備と保育士確保のための6億9124万円の補正予算案を可決 ●福岡市中小企業振興条例案を可決 定例会のあらまし  平成29年第3回福岡市議会(6月定例会)が6月13日から6月23日まで開かれました。  この定例会では、市長から提出された議案16件が審議され、全て原案通り可決・同意されました。  また、「教育予算の拡充を求める意見書案」など議員提出議案3件も可決されました。  主な議案の内容は次の通りです。 ●保育所整備、保育士確保のための補正予算   (議案第156号)  必要な定員の確保に向けた民間保育所等の整備に対する助成(500人分)と、保育士確保のための家賃の一部助成のため、6億9124万円の増額補正を行うものです。 〈全員賛成〉 ●中小企業振興のための条例を制定 (議案第158号)  中小企業の健全な発展、本市経済の活性化および市民生活の向上に寄与するため、中小企業の振興に関し、基本理念を定め、市の責務、中小企業者が努めるべき事項等を明らかにするとともに、施策の基本となる事項を定めるものです。 〈賛成多数〉  上の議案のうち、議案第156号に対して自由民主党福岡市議団から賛成討論が、議案第158号に対して日本共産党福岡市議団から反対討論が行われました。 定例会の日程 6月13日 本会議 ●議案(提案理由説明・質疑・常任委員会付託) 6月14から16日 本会議 ●一般質問 6月20・21日 常任委員会 ●議案審査等 6月22日 本会議 ●議案(常任委員会委員長報告・討論)●会期延長 6月23日 本会議 ●議案(討論・採決) ●意見書の議決 ●議長の辞職の許可 ●議長選挙 ごあいさつ   議長 川上 晋平(かわかみ しんぺい)  このたび、福岡市議会第72代の議長に就任いたしました。  私は、これからの福岡市の発展とよりよい市民生活の実現のため、円滑な議会運営と議会のさらなる活性化に努めてまいります。  地方自治の本旨は、共に選挙で選ばれた議会と首長が独立・対等な立場で協力し合ってより良い市政の実現を目指していく、いわゆる二元代表制にあると考えます。  したがいまして、福岡市議会におきましても、市長としっかりとした議論を重ね、切磋琢磨して、社会福祉をはじめとした市民のための施策を実践していくことが、明日の地方自治発展に繋がるものと確信しております。  本市におきましては、依然として厳しい財政状況ではありますが、活力と魅力にあふれ、安全で住みやすいまちづくりを進めていくことが市民の皆さまの一致した願いであるとの認識に立ち、その負託に応えるべく、皆さまと共に頑張ってまいります。  皆さまのご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。   前議長 おばた 久弥(おばた ひさや)  議長在任中は、市民の皆さまから温かいご支援をいただきましたことを、心から厚くお礼申し上げます。 2面 一般質問  6月14日、15日、16日の3日間にわたって一般質問が行われました。一般質問とは市政全般について市当局の考えなどを聞くもので、24人の議員が質問を行いました。主な内容は次の通りです。 市議会ホームページやYouTube福岡市議会チャンネルで議員と市当局の実際のやりとりがライブと録画でご覧いただけます! 善意で救われる命が増えるよう臓器移植について啓発を 自由民主党福岡市議団 一括質問・一括答弁方式 問 臓器提供を希望する人は増えても、臓器移植の数が増えないのは、意思を生かす仕組みが整っていないからである。善意をつなげる仕組みを整えつつ、市民一人一人に移植医療への正しい知識を広げることで、救われる命が増えると思うが所見を。 答 臓器移植によって救われる命を増やしていくため、臓器移植に関する正しい知識の普及とともに、市民の臓器提供の意思を生かす「臓器提供意思表示カード」等について広く周知できるよう、引き続き県や関係機関と協力して市民への啓発に取り組んでいく。 若者のひきこもりに対して隅々まで届く支援を 公明党福岡市議団 一問一答方式 問 若者のひきこもりについて、どこに相談でき、どのような支援が行われているのか分かりにくい。一人一人に寄り添った切れ目のない支援を行うため、相談窓口や支援機関の情報を集約したパンフレットの作成や電子メールでの相談などについて検討すべきと考えるが所見を。 答 相談窓口の周知は、ホームページや市政だより、区役所での広報物の配布、関係機関などを通じて行っている。今後、支援機関の情報のマップ化等の分かりやすい情報提供や、電子メールでの相談について検討し、本人・家族の支援に粘り強く取り組んでいく。 ICT導入・活用による英語学習環境のさらなる向上を 福岡市民クラブ 一問一答方式 問 小中学校における英語教育の肝は、英語を聞く・話す機会をどれだけ与えられるかに尽きる。他都市のタブレット端末やパソコンを活用したオンライン英会話の手法は一考に値するが、本市もICT導入・活用により英語学習環境のさらなる向上を図るべきではないか。 答 平成32年度に小学校で全面実施される学習指導要領において、コンピュータ、情報通信ネットワークなどを有効活用し、児童の興味・関心をより高め、指導の効率化や言語活動のさらなる充実を図ることとされており、今後、英語学習環境の充実について検討する。 医療的ケアを必要とする子どもの保育の充実を 福岡市民クラブ 一問一答方式 問 医療的ケアを必要とする子どもが障がいを理由に保育園に預けられないような状況は早急に解消しなければならない。長時間保育の実現など、保護者の就労を支えるための体制の整備が必要と考えるが所見を。 答 医療的ケアが必要な子どもの保育所等での受け入れについては、今年度から国において医療的ケア児保育支援モデル事業が開始されており、その実施状況等も踏まえ検討を進める。今後とも子どもの健全な成長発達や安全に留意し、子育てしながら働き続けることができる環境づくりに努めていく。 福岡の食文化の継承と産業振興のため安全な鳥刺しの提供を みらい福岡市議団 一問一答方式 問 本市は鶏肉の生食を禁止しているが、食中毒の問題があるからと安易に禁止していけば、食べられるものは限られ、食文化や産業も衰退してしまう。地域振興や食文化を守るとの観点から、美味しく安全な鳥刺しの提供に市として取り組んでもらいたいが決意を問う。 答 本市の食文化を守り、観光資源として磨きあげていくうえで、食の安全・安心の確保への取り組みは重要であり、責務も重大である。鳥刺しを含めた鶏肉の安全な提供について、安全性向上や地域振興に向けた施策とあわせスピード感を持ってしっかりと取り組む。 中学校の制服は時代の変化を見据えたものに 公明党福岡市議団 一問一答方式 問 中学校の制服については、運動機能性や価格、性的マイノリティーの生徒への配慮など時代の変化を見据え、校長会に標準服の決定を任せるという従来の立場から一歩踏み出し、教育委員会として幅広い意見を集約・尊重し、責任ある対応をすべきではないか。 答 制服は、全中学校の校長の申し合わせで標準服を定め、各学校が採用している。今後、各学校が制服を見直す際は、標準服の意義を考慮しつつ、学校の特色や生徒・保護者等の意見を尊重し、性的マイノリティーの課題への対応を含め、柔軟に検討するよう指導していく。 特別支援学校高等部生徒への通学支援を 公明党福岡市議団 一問一答方式 問 特別支援学校高等部の生徒は、通学にスクールバスを使えず、市の移動支援サービスも利用できない。付き添いのため両親のどちらかが社会参加をあきらめるようなことなどあってはならず、自力通学への支援を移動支援メニューに組み入れるべきではないか。 答 障がいのある人が必要な支援を受けながら、自らの能力を最大限発揮し、地域や家庭で生き生きと生活できるまちづくりを目指している。今後の移動支援のあり方については、通学の支援等の内容を含め、より一層利用しやすい制度とするため、しっかりと検討する。 地域の野良猫問題を解決するため条例改正等をすべきでは 無所属 一問一答方式 問 現行の法律や条例の規定では、実効的な野良猫対策が取れるのか疑問である。野良猫に関する苦情を減らすとともに、さまざまな猫にまつわる問題を解決するため、本市も条例によるエサやりなどの規制を検討すべきではないか。 答 当面は、猫との共生ガイドラインを用いて、野良猫との適切な関わり方についての指導啓発に努めていくが、来年度に予定される法改正の内容や、他都市の動向を注視しながら、規制のあり方も含め、問題解決のための方策について、今後とも検討していきたい。 委員会への出席拒否は議会軽視であり市長は謝罪を 日本共産党福岡市議団 一問一答方式 問 市長は空港への出資に関する議会の明確な意思を不服として、自ら再議に付したにもかかわらず、説明責任を果たさず陰で議員へ圧力をかけるなどした。また、議長からの議会の総意としての委員会出席要請を何度も踏みつけたことは議会軽視であり謝罪すべき。 答 新たな空港運営会社への出資に関し、議員に対し説明や第三者を介して圧力をかけるようなことは行っていない。委員会への出席要請については、必要性を判断する材料が提示されなかったものであり議会軽視にはあたらない。 福岡空港の民間委託後の運営に対する市民の不安解消を 自由民主党福岡市議団 一括質問・一括答弁方式 問 福岡空港の民間委託後の運営に対する市民の不安を解消するため、本市は地元自治体の責務として、国や県、運営権者と同等の立場で発言し、その声が反映できる枠組みを具現化するとともに、市は、議会と議論を深め、周辺住民と膝をつき合わせて協議すべきでは。 答 適正な空港運営を担保する仕組みが機能するよう国に求めるとともに、運営権者との協議の場の設置や県との相互連携を図っていく。また、新たな制度である民間委託の内容や委託手続きの進捗等について、議会や市民へ適宜、情報提供し、周知に努めていく。 博多湾における油流出等への災害対応力の強化を みらい福岡市議団 一問一答方式 問 本年4月に博多港の貨物船から出火し、油が流出する事故が発生した。博多湾において油流出などが起きたときでも、市民が安心感を持って生活できるよう、市は今回の教訓をどのように生かし、災害対応力の強化を目指すのか。 答 今回の油流出を受けて、資材の備蓄、職員の実地訓練、油流出に対応するマニュアルの見直しの必要性を感じるとともに、博多湾に精通する市漁協や市港湾建設協会等との連携強化が重要との教訓を得た。これらの関係機関との連携強化を通じ、博多湾における災害対応力を強化していく。 ブラックバイトやブラック企業を規制する条例の制定を 日本共産党福岡市議団 一問一答方式 問 ブラックバイトやブラック企業を根絶するため、直ちに実態調査を行い、相談や啓発活動を抜本的に改善すべきである。また、若者の使い捨てをなくし、経済の健全な発展を図るため、ブラック企業を規制する条例を制定すべきと思うが所見を。 答 ブラックバイト、ブラック企業問題は絶対に許してはならないと認識しており、その根絶に向けては、社会全体で取り組むことが重要と考えている。本市としては、監督指導権限を有する国や、県と連携を図りながら取り組みを進めていく。 3面 ふくおかさん家のうまかもん条例を活用した取り組みを 自由民主党福岡市議団 一問一答方式 問 本市は、質の高い食文化を観光資源として、観光客を呼び込む施策を練り上げるべきである。議員提案により全会一致で可決されたふくおかさん家のうまかもん条例をもっと活用して、食を生かした他都市に見られない取り組みを進めてはどうか。 答 例に基づき、市内産農林水産物の消費拡大や、ブランド化、6次産業化を推進するとともに、「食」を生かしながら観光・集客の振興に積極的に取り組んでいる。今後、本市の「食」の魅力を発信しながら、食に関連する産業の振興にしっかり取り組んでいく。 集合住宅の自動車保管場所については設置ルールの見直しを 自民党新福岡 一問一答方式 問 集合住宅の自動車保管場所は、市が条例で設置を義務付けているが、若者の車離れなどにより空きが目立つなど、自動車保管場所や自転車・バイク置き場の設置ルールが実態に合わなくなっている。今後、どう見直しを進めていくのか。 答 集合住宅における自動車保管場所や自転車、バイク置場の設置基準などの見直しについては、今後、有識者や関係団体などから意見を頂き、検討を進めるとともに、今年の秋ごろをめどに規則の改正を行い、一定の周知期間の後に施行する方向で考えている。 簀子小学校の跡地活用は地域の意見を踏まえた検討を 自由民主党福岡市議団 一括質問・一括答弁方式 問 簀子小学校跡地の有効活用に当たっては、地域の意見をしっかりと踏まえ検討すべきであると思うが、地域の意見としてはどのようなものがあり、また、どのようなスケジュールで検討に取り組んでいくのか。 答 地域の主な意見としては、地域住民の交流・憩いの場、防災・防犯機能の強化、市民生活が豊かになる施設や緑・潤いのある空間などが挙げられている。今年度中には跡地の活用方針を策定し、できるだけ早期に、地域および本市にとって魅力的な跡地活用となるよう取り組んでいきたい。 博多駅前道路陥没事故に対する市長自身の謝罪を 福岡維新の会 一問一答方式 問 陥没事故の責任は、基本的な調査が不十分なまま、設計、工法を決定した交通局にあるのに、市は受注者に責任を押し付けていいのか。また、市長は道路復旧後の賞賛を受けるときは表に出て、謝罪には出てこないが、市を代表する市長から市民へおわびすべきではないか。 答 市側にも工事の発注者として責任があり、事故を起こしたことについて大変申し訳なく思っている。損害賠償費用は受注者が全額負担し、工事再開後の安全対策等に要する費用は、適正に設計変更を行い、交通局が負担することで受注者と合意した。 長住中央公園の再整備について公平かつ誠実な対応を 無所属 一問一答方式 問 長住中央公園は、再整備について地域内で対立が深まっているが、今後、野球場以外の場所の整備で合意が整えば、部分的な着工を検討するのか。また、利用団体の優先利用申請について、事実確認等を行わず、地元の反対要望もないのに保留しているが意図的なのか。 答 公園の再整備については、合意形成への第一歩となる話し合いの実現に向け、引き続き努力していく。また、利用団体の優先利用については、許可基準である「公園の管理上支障がない利用である」かどうかの判断ができず、保留せざるを得なかったものである。 六本松地区のこれからの発展に対する市長の思いは 無所属 一問一答方式 問 六本松の発展は目覚ましく、地域はさらなるにぎわいに期待する一方で不安も抱えている。六本松交差点付近の渋滞や、地下鉄駅周辺の駐輪対策、マンション建設に伴う地域住民との紛争などの課題に向き合って欲しいが、これからの発展に対する市長の思いを問う。 答 まちの発展に伴う交通対策などの新たな課題については、地域の意見を伺いながら、関係者と協力して安全・安心なまちづくりに取り組んでいるところである。六本松地区全体で市民に親しまれる魅力あるまちづくりが実現できるよう、しっかり取り組んでいく。 本市施工の工事による化学物質にどう対応するのか 緑と市民ネットワークの会 一問一答方式 問 本市が施工する工事によって引き起こされる、化学物質による二次的な被害に対応できる体制が整っていないのは大きな問題である。被害防止のための新たな対策を検討するとともに、市として今後、どのように化学物質について対応していこうと考えているのか。 答 化学物質への対応については、労働安全衛生法、食品衛生法などの個別法に定められているほか、事業所に対し国への排出量の届出を義務付ける制度などがある。市が実施する工事においては、これらに基づき、適切な対応がなされるよう、関係各局が連携を図る。 ラムサール条約について市民の理解を深める取り組みを 福岡市民クラブ 一問一答方式 問 和白干潟は、地元住民の理解が得られていないとの判断で、ラムサール条約登録の前提となる特別保護地区の指定には至っていない。一方で、登録に熱心な市民の取り組みがあるのも事実で、さまざまな機会を捉え、条約について市民の理解を深めていくべきではないか。 答 和白干潟をはじめ博多湾の干潟は、渡り鳥が飛来し、多様な生き物が生まれ育つ、本市にとって重要な湿地である。干潟の保全は重要と考えており、今後も市民への啓発を充実するとともに、市民等との連携を図り、環境保全の取り組みを一層進めていく。 那珂一丁目地区の浸水対策工事の進捗状況は 無所属 1回目一括質問・一括答弁方式、2回目以降一問一答方式 問 那珂一丁目地区には、江戸時代のものを含む昔からの水路があり、危険な箇所も多い。何箇所も決壊しかけて鉄柱で支えているが、何年もそのままで、台風や大雨で倒れるのではないかと心配している。早く改修して欲しいが、浸水対策工事の進捗状況を問う。 答 雨水整備Doプランの重点地区に位置付け、東光寺第3雨水幹線の平成29年度完了を目指して整備を進めている。平成30年度からは幹線に雨水を取り込むための接続管渠の整備等の関連工事を実施することとしており、早期の供用開始を目指し取り組んでいる。 見送られている中国公務員の研修受け入れの今後の方針は 福岡維新の会 一問一答方式 問 平成24年、本市は議会への説明もなく中国公務員の研修受け入れを発表したが、日中関係の緊迫化を理由に実施には至っていない。軍事転用可能な海水淡水化技術をはじめ市民は技術流出を危惧しているが、中国政府と締結し、期限が目の前に迫った覚書について、今後の方針を問う。 答 当時予定していた中国公務員の研修受け入れについては、国際貢献、国際協力の一環として取り組もうとしたものであるが、依然として尖閣諸島をめぐり緊迫した状態が続いており、覚書については期限を延長する状況にないと考える。 本市におけるカタカナ語の表記について 自由民主党福岡市議団 一問一答方式 問 本市の新規事業名にはよくカタカナが使われているが、事業や施設の名称は市民みんなが理解できるよう市民目線で検討し、分かりやすく発信することが大切と思う。市長が目指すユニバーサル都市は言葉の障壁を取り除かなければ実現は難しい。所見を。 答 事業等の名称の検討に当たっては、覚えやすく親しみやすいものであるかなどを総合的に勘案している。名称を端緒として事業内容等について理解を深めてもらう周知に努めており、今後とも最適な媒体を活用し、分かりやすく効果的な情報発信に取り組んでいく。 協議なく行われた議会事務局長人事は議長職権の侵害では 緑と市民ネットワークの会 一問一答方式 問 議会は執行部とは独立した機関であり、局長以下、議会事務局職員の任免権は議長にあるが、4月の局長人事は、議長と協議がなされないまま決まったと聞いている。これは市長が議長の職権を侵害し、地方自治における二元代表制を否定するものではないか。 答 議会事務局職員の人事異動は、任命権者としての準備行為等があることから、従来から協議を行っており、今回も議長の了解を得ている。また、事務局職員の配置は、市全体の人事管理の中で行っており、異動や残留、人選の意味合いでの協議は行っていない。 このほかの主な質問 ●介護人材の資格について ●学校給食における市内産水産物の利用促進について ●「活力ある福岡空港づくり基金条例案」の再議における審査で第3委員会に市長が出席しなかった件について ●防犯カメラによる公園等の防犯対策の強化について ●消費生活相談業務の委託について ●北朝鮮による弾道ミサイル発射を想定した避難訓練について ●防災先進都市福岡の実現に向けた取り組みについて ●玄海原発の再稼働問題について 4面 意見書 市議会は、国会や関係省庁などへ市民生活に関係のある問題について意見や要望を伝えるため、意見書を提出することができます。本定例会では3件の意見書が可決されました。要旨は次のとおりです。全文は市議会ホームページの「会議結果」からご覧いただけます。 ●教育予算の拡充を<賛成多数>  学校現場における課題が複雑困難化する中で、一人一人の児童生徒へのきめ細やかで丁寧な対応を行うことが求められています。子どもたちの教育水準を向上させること、また、子どもたちに豊かな教育を保障することは、社会の基盤づくりにとって極めて重要であり、国の施策として財源措置を行い、十分な教育予算を確保することが求められていることから、子どもたちの教育環境をさらに良くしていくため、地方自治体の教育行政が充実する教育予算の拡充を図ることを要請するものです。 ●ギャンブル等依存症対策基本法の早期成立を<賛成多数>  昨年末に「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」が成立しましたが、ギャンブル等依存症は自己破産、家庭崩壊、犯罪などの深刻な問題があることから、実態把握を進め、論点整理等を踏まえたギャンブル等依存症対策基本法の制定などの対策強化が求められます。ギャンブル等依存症対策の実施方法を早急に具体化するとともに、ギャンブル等依存症対策の法制化を進める中で、アルコール依存症や薬物依存症も合わせた依存症対策の深化を図ることを要請するものです。 ●少人数学級の推進を<賛成多数>  近年、学校を取り巻く状況は複雑困難化し、不登校・いじめ等の深刻な問題を抱える児童生徒への対応や日本語指導を必要とする児童生徒への対応等、学校に求められる役割はますます拡大しています。児童生徒の理解度や興味・関心に応じたきめ細やかな指導および生徒指導上の課題に即した個別指導を充実させるため、教育現場の実情に沿った適切な措置等の実施に向けた少人数学級のさらなる推進を図ることを要請するものです。 常任委員会の動き(4月14日〜6月23日) 第1委員会 総合計画、国際交流、財政、地域コミュニティ、防災など ・「住居表示の実施について」ほか1件の議案審査 第2委員会 子ども育成、社会福祉、保健衛生、教育など ・「平成29年度福岡市一般会計補正予算案(第1号)」ほか3件の議案審査 第3委員会 商工業、観光、文化、農林水産業、港の整備など ・「福岡市中小企業振興条例案」ほか1件の議案審査 第4委員会 住宅、建築、都市計画、公園、消防、地下鉄など ・「福岡市公園条例の一部を改正する条例案」ほか4件の議案審査 第5委員会 環境・ごみ・リサイクル、道路、下水道、河川、水道など ・「市道の管理のかしに基づく損害賠償額の決定について」ほか1件の議案審査 特別委員会の動き(4月14日〜6月23日) 議会改革調査特別委員会 ○議会改革に関する調査 ・本会議・委員会の公開性向上に関すること ○議会基本条例に関する調査 ※常任委員会・特別委員会での審査状況の詳細については、毎月発行の議会月報に掲載しています。議会月報は総合図書館、各区の図書館、情報プラザ(市役所1階)などで閲覧できます。また、市議会ホームページの「会議録の検索と閲覧」にも掲載しています。(ホームページへの掲載には、約3か月を要します。) ※常任委員会・特別委員会は傍聴することができます。(人数には限りがあります。) 【問い合わせ先】 議会事務局議事課(市役所議会棟8階) 電話 711−4746   FAX733−5869 特別委員会の構成 特別委員会は、特定のテーマ、課題について調査するために必要に応じて設置される委員会です。各委員会の構成が平成29年6月23日に代わりました。各委員会の構成は下記のとおりです。 交通対策特別委員会 定数21人 ・高速鉄道3号線と沿線のまちづくりに関する調査 ・福岡都市圏における公共交通機関に関する調査 ・道路交通の円滑化に関する調査 ・ウォーターフロント開発における交通対策に関する調査  委員長  大原 弥寿男(おおはら やすお)  副委員長 篠原 達也(しのはら たつや)       三角 公仁隆(みすみ くにたか)       ひえじま 俊和(ひえじま としかず)  委員   調 崇史(しらべ たかし)       平畑 雅博(ひらはた まさひろ)       川上 晋平(かわかみ しんぺい)        川上 陽平(かわかみ ようへい)        尾花 康広(おばな やすひろ)       楠 正信(くすき まさのぶ)            福田 まもる(ふくだ まもる)           森 英鷹(もり ひでたか)             黒子 秀勇樹(くろこ ひでゆき)          橋田 和義(はしだ かずよし)       熊谷 敦子(くまがい あつこ)       荒木 龍昇(あらき りゅうしょう)       藤本 顕憲(ふじもと あきのり)       高山 博光(たかやま ひろみつ)       田中 丈太郎(たなか じょうたろう)       阿部 正剛(あべ せいごう)       栃木 義博(とちぎ よしひろ) 都市問題等調査特別委員会 定数21人 ・福岡空港に関する調査 ・外郭団体のあり方に関する調査 ・広域的行政に関する調査 ・住民自治、地域コミュニティに関する調査 ・地方分権の推進に関する調査 ・防災に関する調査 ・再生可能エネルギーに関する調査  委員長  中山 郁美(なかやま いくみ)  副委員長 堤田 寛(つつみだ かん)       古川 清文(ふるかわ きよふみ)       落石 俊則(おちいし としのり)  委員   冨永 計久(とみなが かずひさ)       稲員 稔夫(いなかず としお)       飯盛 利康(いいもり としやす)       今林 ひであき(いまはやし ひであき)       松野 隆(まつの たかし)       南原 茂(なんばら しげる)       光安 力(みつやす つとむ)       大石 修二(おおいし しゅうじ)       新村 まさる(にいむら まさる)       天野 こう(あまの こう)       浜崎 太郎(はまさき たろう)       倉元 達朗(くらもと たつお)       富永 周行(とみなが ひろゆき)       国分 徳彦(こくぶ とくひこ)       星野 美恵子(ほしの みえこ)       太田 英二(おおた えいじ)       江藤 博美(えとう ひろみ) 少子・高齢化対策特別委員会 定数20人 ・高齢化対策に関する調査 ・少子化対策に関する調査  委員長  池田 良子(いけだ よしこ)  副委員長 津田 信太郎(つだ しんたろう)  副委員長 綿貫 英彦(わたぬき ひでひこ)  委員   鬼塚 昌宏(おにづか まさひろ)       大森 一馬(おおもり かずま)       打越 基安(うちこし もとやす)       おばた 久弥(おばた ひさや)       大坪 真由美(おおつぼ まゆみ)       中島 まさひろ(なかしま まさひろ)       高木 勝利(たかぎ かつとし)       阿部 真之助(あべ しんのすけ)        山口 剛司(やまぐち つよし)       石田 正明(いしだ まさあき)       堀内 徹夫(ほりうち てつお)       とみなが 正博(とみなが まさひろ)       森 あや子(もり あやこ)       笠 康雄(りゅう やすお)       近藤 里美(こんどう さとみ)       田中 しんすけ(たなか しんすけ)       川口 浩(かわぐち ひろし) ※委員名は議席番号順(平成29年6月23日現在) ※議会改革調査特別委員会の構成は変更ありません。 全国市議会議長会表彰 永年にわたり市政の発展に尽くした功績により、全国市議会議長会で次の議員が表彰され、6月13日の本会議において表彰状が伝達されました。  また、市長からも感謝状が贈られました。 ○議員在職10年表彰  池田 良子(いけだ よしこ)  熊谷 敦子(くまがい あつこ)  三角 公仁隆(みすみ くにたか)  今林 ひであき(いまはやし ひであき)  阿部 正剛(あべ せいごう)  綿貫 英彦(わたぬき ひでひこ)  福田 まもる(ふくだ まもる)  太田 英二(おおた えいじ)  田中 丈太郎(たなか じょうたろう)  飯盛 利康(いいもり としやす)  田中 しんすけ(たなか しんすけ) 会派代表者の交代 6月12日付で自由民主党福岡市議団の会長に森 英鷹(もり ひでたか)議員が就任しました。 応援しよう!アビスパ レベルファイブスタジアム(博多区東平尾公園)での試合予定(10月31日まで) 以下は試合日  開始時間  対戦相手の順です。 8月16日(水曜) 午後7時 V・ファーレン長崎 8月27日(日曜) 午後6時 水戸ホーリーホック 9月9日(土曜) 午後6時 愛媛FC 9月30日(土曜) 午後2時 レノファ山口FC 10月22日(日曜) 午後2時 ジェフユナイテッド千葉 花を見に行こう! 第3回 のこのしまアイランドパークのひまわり 8月下旬までが見頃 市議会ホームページから会議日程や議案、会議結果、議会放映(ライブ・録画)などがご覧いただけます。 次の議会(定例会)は9月の予定です。日程は市役所・区役所・出張所・地下鉄駅構内のポスター、市議会ホームページやYouTube、Twitterに掲載します。 ふくおか市議会だより次号は、11月1日発行予定です。